中盤まで好走も、終盤のマシントラブルで後退

ミラーはレース中盤まで堅実な走行を見せ、前を行く現世界王者のホルヘ・マルティンにも食らいつく走りを披露していた。しかし終盤、エンジンブレーキの不具合によりブレーキングに問題が生じ、後続のブラッド・ビンダー、アルデゲル、そしてポル・エスパルガロに次々と抜かれた。一時は11位でチェッカーを受けたが、アルデゲルに3秒のタイムペナルティが科されたことで、最終リザルトは10位となった。

エンジンブレーキの不具合がレースを左右

「今日は長くて厳しいレースでした。スプリントよりも良いスタートが切れて、序盤は悪くない感触でした。タイヤに関してはかなり慎重でしたが、ホルヘの後ろで良いリズムをつかめていました。ただ、残り7周ぐらいでエンジンブレーキの設定を変えたタイミングから、ターン3で急に問題が出てきました。クラッチがうまく機能せず、エンジンブレーキが効かなくなり、ギアの感覚すら分からなくなりました。最後の数周はまったく別の乗り方を強いられて、かなり厳しかったです。ブレーキで踏ん張ってポジションを守ることもできず、ビンダーやポルにやられてしまいました。ラスト3周には納得していませんが、仕方ないですね。」