ハンガリーでの歴史的なWorldSBK開催は、王者トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)の圧勝で幕を閉じた。バラトン・パーク・サーキットで開催されたレース2では、ラズガットリオグルが9連勝を飾り、3戦連続ハットトリックを達成。総合ポイントを407とし、ライバルのニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)に対して26ポイントの差をつけた。

序盤から圧巻の主導権奪取、ブレガが10番手スタートから2位浮上
ホールショットを奪ったのはアルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)だったが、ラズガットリオグルはターン内側から鮮やかに抜き去り、5周目には4.127秒のギャップを築いた。その後は危なげなく逃げ切り、ポール・トゥ・ウィンで今季15勝目を挙げた。
ブレガは10番グリッドからスタートすると、序盤でバウティスタとサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)をかわして2位まで浮上。通算499回目の表彰台となった。
ロウズが今季4度目の表彰台、バウティスタは転倒リタイア
サム・ロウズは序盤、バウティスタとのP2争いで激しく攻防。その後ブレガに抜かれて3位に後退するも、そのままポジションを守りきり、今季4回目の表彰台を獲得。バウティスタはターン8で転倒を喫し、レースを終える結果となった。
ペトルッチが週末ベストリザルト、アレックス・ロウズは後半巻き返しで6位
ダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)は単独走行ながら粘りの4位フィニッシュ。後方ではアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)がレース後半でペースを上げ、6位まで順位を上げた。
新人ヴィッカーズに試練、2度のロングラップ+転倒でリタイア
ライアン・ヴィッカーズ(Motocorsa Racing)は、シャビ・ヴィエルへ(Honda HRC)とのP6争いで一時は先行したが、トラックリミット違反でロングラップペナルティを科された上、ペナルティ中にコースオフし再度実施。さらにターン15で転倒し、リタイアを喫した。ヴィエルへは最終的に7位でフィニッシュ。
バッサーニに3秒ペナルティ、エガーターが繰り上がり8位に
アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)は1周目でコースをショートカットし大きくポジションを落としたが、追い上げて8位でゴール。しかしトラックリミット違反で3秒加算され、ドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)に抜かれて9位に降格。ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)が10位に入った。
マッケンジーがフルレースで自己最高位、ラバトは移籍後初ポイント
タラン・マッケンジー(MGM BONOVO Racing)はフルレースでの自己ベストとなる好成績を収め、表彰台争いには加われなかったものの存在感を示した。ティト・ラバト(PETRONAS MIE Honda Racing Team)は15位で移籍後初ポイント、アッセン以来の得点となった。