2026年のMotoGPカレンダーが正式に発表された。全22戦、5大陸にまたがるスケジュールで、3月から11月までのシーズンを通じて世界中のファンとライダーに向けて緻密に組まれている。注目は13年ぶりのブラジルGP復活。ゴイアニアでの第2戦を皮切りに、情熱と伝統が交錯するレースの数々が繰り広げられる。

2026年MotoGP開催スケジュール一覧

ラウンド開催日グランプリサーキット
第1戦3月1日タイGPブリーラム
第2戦3月22日ブラジルGPゴイアニア
第3戦3月29日アメリカGPオースティン
第4戦4月12日カタールGPルサイル
第5戦4月26日スペインGPヘレス
第6戦5月10日フランスGPル・マン
第7戦5月17日カタルーニャGPバルセロナ
第8戦5月31日イタリアGPムジェロ
第9戦6月7日ハンガリーGPバラトンパーク
第10戦6月21日チェコGPブルノ
第11戦6月28日オランダGPアッセン
第12戦7月12日ドイツGPザクセンリンク
第13戦8月9日イギリスGPシルバーストーン
第14戦8月30日アラゴンGPモーターランド・アラゴン
第15戦9月13日サンマリノGPミサノ
第16戦9月20日オーストリアGPシュピールベルク
第17戦10月4日日本GPモテギ
第18戦10月11日インドネシアGPマンダリカ
第19戦10月25日オーストラリアGPフィリップアイランド
第20戦11月1日マレーシアGPセパン
第21戦11月15日ポルトガルGPポルティマオ
第22戦11月22日バレンシアGPリカルド・トルモ

ブラジルGP復活:ゴイアニアが熱狂の舞台に

MotoGPは2026年、第2戦としてブラジル・ゴイアニアに上陸。ブラジル市場の重要性を再認識し、開催地となるゴイアス州の州都ではすでにイベント準備が進行中。世界有数の人口を持つ国にMotoGPが戻ることで、新たなファン層の獲得が期待されている。

シーズン序盤はタイからアメリカ大陸へ

開幕戦は3月1日のタイ・ブリーラム。そこから3週間後、3月22日にブラジルGP、翌週29日にはアメリカ・オースティンで第3戦が開催される。4月12日のカタール・ロサイルでのナイトレースを経て、欧州ラウンドが本格化する。

ヨーロッパ上陸:伝統の熱狂が戻る

4月末のヘレス、5月のル・マン、バルセロナ、ムジェロと、欧州伝統サーキットが続く。これらは長年のファンにとっては“原点回帰”のような展開だ。

日程変更:オーストリアが9月に、チェコとハンガリーが6月に移動

2025年に復活したチェコGP(ブルノ)は2026年には6月開催に前倒し。その前週にはハンガリー・バラトンパークでのGPも控える。レッドブルリンク(オーストリアGP)は9月に移動し、フライアウェイ直前の節目となる。

夏休みと英国のハイライト

6月末のアッセンを経て、7月中旬から8月初旬までは3週間のサマーブレイク。再始動は8月9日、英国シルバーストーン。さらに、アルゴン、ミサノ、シュピールベルクと続き、ヨーロッパラウンドを締めくくる。

アジア・オセアニアラウンド:2025年と同様の構成

10月上旬からは日本(モテギ)、インドネシア(マンダリカ)と続き、1週の休養を挟んでオーストラリア(フィリップアイランド)とマレーシア(セパン)のダブルヘッダー。チャンピオン争いの決着がここで決まるか、それとも最終戦までもつれ込むか。

ヨーロッパでのフィナーレ:ポルティマオとバレンシア

11月中旬にポルトガル(ポルティマオ)、最終戦は11月22日、スペイン・バレンシアで開催。2026年シーズンのフィナーレを迎える。