ダカール・ラリー2026 【ステージ5】KTMのベナビデスがステージ優勝、サンダースは総合首位に復帰

2026年ダカールラリー第5ステージで、レッドブルKTMファクトリーレーシングのルシアーノ・ベナビデスが圧巻の走りを見せ、ステージ勝利を飾った。ダニエル・サンダースは3位に入り、総合首位を奪い返している。

今大会最長のマラソンステージ2日目を締めくくる第5ステージは、外部からのサポートが受けられないビバークからスタートし、ライダーたちは自らマシンの整備と管理を行った。総走行距離は414km、そのうち356kmが競技区間。過酷なルートに加え、正確なナビゲーションとタイヤマネジメント、そして肉体的な耐久力が求められた。

アルゼンチン出身のベナビデスはスタート直後から猛プッシュをかけ、序盤にクラッシュを喫しながらもペースを落とすことなく前を行く6人を次々に追い抜いていった。240km地点でついに首位に立つと、安定したペースと的確なナビゲーションを維持し、2026年大会初となるステージ優勝を達成。これが自身通算6度目のステージ勝利となる。総合順位では、首位から5分55秒差の3位に浮上した。

ルシアーノ・ベナビデス

「今日は最初からペースが非常に速く、自分の感覚も良かったです。序盤にナビゲーションミスがありましたが、落ち着いてリズムを整えることができました。その後、ハイスピードで大きな転倒をしましたが、幸いマシンにも自分にも大きなダメージはなく、すぐに走行を再開できました。そこからは自分の走りに集中し、タイヤを管理しながら最後まで一定のペースを保ちました。タイヤマネジメントが今日の鍵でしたし、それをうまく乗り切れたことに満足しています。このステージを勝てたことは、自分にとって非常に特別な意味があり、今後に向けて大きな自信とモチベーションになります。」

一方、サンダースはマラソンステージ2日目の難しい状況を冷静に乗り越え、3位でフィニッシュ。ステージ序盤のタイヤ摩耗を察知したオーストラリア人ライダーは、マシンと自身の安全を優先してペースを調整し、無理を避ける戦略でリスクを最小限に抑えた。この結果、総合順位では再び首位に浮上している。

ダニエル・サンダース

「これまでとは少し違うマラソンステージで、バイクとタイヤの管理がすべてでした。昨日の序盤はタイムを稼げましたが、給油ポイントでタイヤの状態を確認して、慎重な走りが必要だと判断しました。今朝になってタイヤのダメージがさらに進んでいたので、無理にプッシュすることは避け、中盤はペースを落として確実にフィニッシュすることを優先しました。結果として、時間のロスを最小限に抑えることができたので良かったです。大会も折り返しに近づいてきましたが、まだまだ勝負はこれから。明日が一つの重要な判断ポイントになるでしょう。」

ステージ5は明暗が分かれる展開となり、エドガル・カネは序盤にリードを奪ったものの、後半にリアムースのトラブルで大きく後退。修理に時間を要し、大幅にタイムを失ったが、それでも執念でステージを完走した。

エドガル・カネ

「第5ステージは予想以上に厳しかったです。でも、これがダカールラリー。自分にとって最も大事なのは、タイムよりもまず完走することでした。前半の200kmは最高でした。バイク、ナビゲーション、スピード、すべてがかみ合っていて、今までで一番良い感覚だったと思います。でも、岩にヒットしてリアホイールを損傷してからは、サバイバルに切り替えました。ビバークに戻ることだけを考えて走り切りました。暗くなってからの走行でしたが、何とかたどり着けました。確かに大きなタイムを失いましたが、これもすべて経験です。まだ2回目のダカールですし、自分にとっては1kmごとに価値がある。すでに明日に目を向けているし、前を見て進み続けたいです。」

第6ステージでは、選手たちはハーイルからリヤドへと移動し、今大会最長となる1日920kmを走破する。特にスペシャルステージはサンドヘビーなカシム地域を通過するため、砂丘での走りに秀でたライダーにとってはチャンスとなる。ステージ後には首都リヤドでのレストデイが待っており、ここまでの戦いを振り返る重要な区切りとなる。