BMWモトラッド・モータースポーツは、2026年シーズンのFIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に向け、新たなワークスライダーとしてイタリア人ライダー、ダニーロ・ペトルッチを迎えることを発表した。34歳のペトルッチはBMW M 1000 RRを駆り、ROKiT BMWモトラッドWorldSBKチームから参戦する。現役世界チャンピオンのトプラック・ラズガットリオグルが来季MotoGPへ移籍するため、その後任としてチームに加わる形となる。
「ペトルックス」の愛称で親しまれるペトルッチは、2012年から2021年までMotoGPにフル参戦し、その後も数戦にスポット参戦。さらにMotoAmericaやダカール・ラリーにも挑戦し、ダカールではステージ優勝も果たしている。2023年からWorldSBKに参戦し、バルニ・スパーク・レーシングチームで93戦中20回の表彰台(うち3勝)を獲得。今季もすでに7回の表彰台に立ち、ランキングはラズガットリオグルとニコロ・ブレガに次ぐ3位。インディペンデントライダー部門では大差をつけて首位に立っている。

BMWモトラッド・モータースポーツ代表 スヴェン・ブルッシュ
「ダニーロ・ペトルッチを2026年から我々のファミリーに迎えられることを非常に嬉しく思います。今回の移籍は単なる契約ではなく、彼がキャリアを通じて積み上げてきた努力への評価です。彼の情熱とスキルはチームを未来へ導く力になると確信しています。ペトルッチは数々のカテゴリーで結果を残し、ファンの心も掴んできた真のファイターです。」
ダニーロ・ペトルッチ
「来季、BMWモトラッド・モータースポーツに加入できることを本当に嬉しく思いますし、現在ゼッケン1をつけているマシンに乗れることを誇りに思います。自分の目標はワークスマシンに乗って世界タイトルを争うことでしたので、このステップはそのために必要なものでした。チームに合流するのが待ちきれませんし、BMWの皆さんや、自分を支えてくれる地元の方々に感謝しています。そして、この3年間WorldSBKで走らせてくれたバルニ・スパーク・レーシングチームにも感謝します。彼らのおかげでワークスチーム入りという目標を達成することができました。」