バニャイア、今季初のポール争いで手応え

フランチェスコ・バニャイアは、チェコGP予選で今季初めてポール争いに加わる走りを見せ、レースではマルク・マルケスの背後につけながら多くの発見を得たという。しかし、電子制御による空気圧警告が発生し、後続を先行させるという異例の判断を強いられた。実際には2周目以降空気圧に問題はなかったと判明したが、不可解なダッシュボードの挙動により、警告は消えず、ペナルティを覚悟しての走行だった。依然として厳しいシーズン序盤が続く中でも、バニャイアはマシンの改善に取り組み、明日の決勝では前半15周をマルクとのバトルに費やす展開を見据えている。ブレーキングとコーナーエントリーでは手応えを感じており、加速面の課題とリアタイヤの消耗をどう制御するかが鍵となりそうだ。

ポール争いとレースでの収穫

「今日はいずれにしても良いレースが出来たと思います。今年はじめてポールポジションを争うことが出来ましたし、レースではマルクの後ろを走行することで多くの気づきを得ることが出来ました。残念ながら空気圧が低いことが発覚し、後ろのライダーを前に行かせる判断をしました。しかしそれでも空気圧警告が消えずペナルティを受けるのかと思っていました。ボックスに戻っても空気圧の調査中となっていたんですが、データを振り返ると2周目以降は空気圧に問題はありませんでした。スタート時点でダッシュボードのメッセージが妙な動きをしていたので、問題があるのかもしれません。」

警告対応とチームへの期待

「もちろん通常であればライダーを前に行かせるようなことはしませんが、バイクが警告を出していたので仕方ない状況でした。アンラッキーな状況ですが、チームの誰かがメッセージが遅れた理由について説明してくれるでしょう。現時点までシーズンスタートから苦戦が続いていますが、コンスタント差を見つけるための挑戦を続けています。」

電子制御ルールと空気圧問題

「実際に自分の空気圧については問題がなかったんですが、空気圧警告が表示されていたんです。電子制御のルールが登場してからこうした問題が発生することがありますね。」

マルケスとのバトルに向けた展望

「明日のレースでは最初の15周程度はマルクとバトルができるかもしれません。ブレーキング、エントリーでは競争力がありますが、加速においては少し劣っている部分があります。マルクは非常にスムーズにバイクを旋回させることも出来ています。明日はレースの中でリアの消耗をもう少しコントロールできると思います。」