2025年シーズン第13戦、MotoGPオーストリアGPに向けて、マルク・マルケス、フランチェスコ・バニャイア、そしてドゥカティ・レノボ・チームがスピールベルクに戻ってきた。ドゥカティにとってレッドブル・リンクは“征服の地”であり、2016年以降、この地で9連勝を記録している。
その勝利の歴史は、2016年のアンドレア・イアンノーネに始まり、アンドレア・ドヴィツィオーゾが2017年、2019年、2020年に勝利。ホルヘ・ロレンソ(2018年)、ホルヘ・マルティン(2021年・スティリアGP)と続き、バニャイアが2022年から2024年まで3連勝を飾っている。
ドゥカティ勢は先週ハンガリーのバラトン・パークでテストを行っており、マルケスはそこで再始動。彼にとってオーストリアは未勝利の地だが、ランキング首位(381ポイント)を独走中で、後半戦も記録更新を視野に入れている。ドゥカティはコンストラクター(430ポイント)、チーム(594ポイント)部門でも首位を固めている。
一方のバニャイアも同じくバラトン・パークで走行し、得意とするレッドブル・リンクでの後半戦開幕に自信を見せている。昨年のオーストリアGPではポールポジションこそホルヘ・マルティンに譲ったものの、決勝では圧勝を収めている。

マルク・マルケス
「休暇を終えて、またバイクに乗れるのが楽しみです。オーストリアのサーキットではこれまで大きな成果を挙げられていませんが、最後のコーナー、最後の1メートルまで争う激しいバトルが多く、自分にとっても特別な場所です。後半戦を最高の形でスタートしたいと思います。」
フランチェスコ・バニャイア
「このサーキットはドゥカティにとって非常に相性が良く、過去3シーズンは完璧な結果を出せました。ここでシーズン後半を再スタートできるのは嬉しいです。自分の好きなテクニカルかつスペクタクルなサーキットがこれから続くので、走るのが待ちきれません。」