MotoGP第15戦カタルーニャGPがスペイン・モントメロのカタルーニャ・サーキットで開催される。ドゥカティ・レノボ・チームにとっては、今週末のスプリントレース終了時点でコンストラクターズタイトル6連覇、プレミアクラス通算7度目の栄冠が決まる初のマッチポイントとなる重要な一戦だ。
2003年にロリス・カピロッシがドゥカティにとって初のプレミアクラス勝利を挙げたこの地は、チームにとって象徴的な場所でもある。その後もケーシー・ストーナー(2007年)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(2017年)、ホルヘ・ロレンソ(2018年)、そして昨年はフランチェスコ・バニャイアがカタルーニャGPと連帯GPのダブルウィンを記録している。
今季の絶対的な王者、マルク・マルケスは開幕からスプリント/決勝のダブル勝利を7連続で飾っており、現在ランキング首位を独走中。母国での勝利は2014年と2019年に記録しており、今週末は自身今季11勝目を狙う。勢いに乗るマルケスの活躍次第では、土曜日のスプリント終了時点でドゥカティのタイトル決定が現実のものとなる。
一方、フランチェスコ・バニャイアも前戦バラトンGPでの大幅なセットアップ変更により、日曜決勝ではフィーリングを取り戻している。彼にとってカタルーニャは得意のトラックであり、表彰台獲得を目標に今週末を迎える。初回のフリープラクティスは、現地時間9月5日(金)午前10時45分に開始される。

マルク・マルケス(#93 ドゥカティ・レノボ・チーム)
「このサーキットは自分の得意なトラックではないし、過去の結果を見てもそう言えます。ただ、母国GPという特別な意味を持つレースですし、ファンが作り出す雰囲気はいつも本当に素晴らしいです。金曜のフリープラクティスから、実際の戦力がどうかをしっかり見極めていきます。集中力を切らさず、できる限り多くのポイントを獲得したい。ここはライダーのスキルやマシンの総合力が問われるコースです。」
フランチェスコ・バニャイア(#63 ドゥカティ・レノボ・チーム)
「バラトンGPは、ランキング的に見ても今季最も厳しい週末のひとつでした。予選後にマシンのセットアップを大きく変えたことで、日曜のレースでは再び良いフィーリングを得ることができました。この方向性で引き続き作業を進め、カタルーニャでも同じ感触を得られるようにしたいと思います。」