人間だからミスはする
マルク・マルケスはレース後、自身のミスとレース中の判断を振り返り、「最速のペースはあったが、最も賢い走りはできなかった」と語った。ターン8でのミスが響き、オーバーテイクを狙っていたバグナイアを抜くには至らなかったとし、特にペッコを追いかける中でフロントタイヤの温度が上がりすぎ、温度を調整する必要に迫られたという。「転倒直後にはあと2メートルほど縁石までの距離があればセーブできた」と悔しさをにじませながらも、ミスからの学びを強調した。
マルク・マルケス
「人間ですからミスはします。最速ではありましたが、最も賢い走りは出来ませんでしたね。ターン8ではミスをしましたが、実際にバグナイアを抜くことは出来ませんでした。ペッコを追う中でフロントタイヤの温度が上がりすぎていて、タイヤ温度を下げようとしていました。いずれにしてもミスから学ぶしかありません。」
「転倒した後はあと2mほどあればセーブ出来ていたでしょうね。ただ、縁石にバイクがヒットしてしまってセーブ出来ませんでした。あの時点で完全に転倒してしまったんです。もう少しで立て直せるところでしたけどね。」
「ジョアン・ミルとの接触に関しては明らかに自分のほうがスピードが速い状況でブレーキング時点では並んでいましたし、自分がインサイドにいました。彼も自分がイン側にいることはすでに理解していたはずなのに、ブレーキをリリースして飛び込んできたんです。あの時点で自分がバイクを止めることは出来ません。いずれにしても彼のペースは非常に遅かったですから、完走の順位は変わらなかったでしょう。
「ポジション降格のペナルティーについては中上に順位を譲っていますが、なぜかレースディレクションは見ていなかったようですね。自分はペナルティーをもらうような接触をしたことは事実ですから、ペナルティーの対象になったことに関しては異論はありませんけどね。」
「今日のペッコは素晴らしかったです。自分のほうが彼よりもスピードがある状況でしたけど、彼はうまくディフェンスしていましたよね。チャンピオンシップ争いの状況でのディフェンシブな走りは難しいんですけどね。ただ、マルティンもソリッドな走りをしていたと思います。」
(Photo courtesy of Gresni)