セットアップの改善で2人についていけた
マルク・マルケスは、スプリントレースでトップ2人に食らいつき2位に入賞したことについて、チームの力を称賛しつつ、表彰台をスペインとバレンシアのファンに捧げたいと語った。金曜日は苦戦したものの、セットアップの改善で感触を取り戻し、予選から安定した走りを見せたという。明日のレースに向けては、現実的な目標は4位、理想は3位と語る。トップ争いを繰り広げるホルヘ・マルティンとフランチェスコ・バニャイアについては、リスクを管理しつつ限界に挑む2人の姿勢を評価し、特にポイントリードを活かして安定した速さを発揮するマルティンのメンタル面の強さを指摘した。
マルク・マルケス
「チームが本当に素晴らしい仕事をしてくれましたね。金曜日はいつも調子が良かったんですが、非常に苦戦した金曜でした。セットアップの面でチームが素晴らしい仕事をしてくれましたので、練習と予選で良い感触で走行出来ました。スプリントレースではトップ2人についていくことが出来たんです。明日はロングレースですから難しいと思います。2人とも自分よりペースがいいですからね。ただ表彰台には立つことが出きていますから、この表彰台をスペイン、そしてバレンシアの人々に捧げたいと思います。」
「トップ2人はいずれにしてもプッシュすると思っていましたが、マルティンは最初の2周に凄まじいプッシュをしていました。ペッコは彼の立場で必要なことをしたと思います。つまりプッシュしてマルティンより前でレースを終えようとしたわけです。残念ながら彼はリスクを取って転倒しましたが、タイではそれでヒーローになったわけですからね。」
「このスポーツは最終的にはリスクをマネジメントするスポーツです。誰もがミスはしたくありませんが、人間ですからミスはあります。彼らのレースがどうなるかですが、自分は自分のベストを尽くします。現実的には4位、理想を言うなら3位が目標ですね。ホルヘ・マルティンのポイントリードが彼に与える心理的な安心感は大きいでしょう。」
「ポイントリードがあることで彼はリスクを取ることが出来ますし、そこでミスをしてもまだポイント上は有利にあるわけです。彼はこの状況を上手にコントロールしています。2人共素晴らしいスピードを維持していますが、コンスタントさスピードを安定して発揮しているのはホルヘでしょうね。とは言え、2人とも素晴らしいパフォーマンスですね。」
(Photo courtesy of michelin)