トラックハウスMotoGPチームの小椋藍が、5月末のシルバーストンで発生した転倒によって負傷し、その後受けた右脛骨上部の骨折修復手術は無事成功。現在はバルセロナでリハビリを進めており、6月のアラゴンGP出場に向けて経過観察中であることが、チームの最新リリースによって明らかになった。
小椋は5月24日(金)、イギリスGPのフリープラクティス中にターン2で転倒。右膝直下の脛骨上部に骨折の疑いが生じ、週末のスプリントと決勝を欠場していた。現地からバルセロナへ戻った小椋は、5月27日に内視鏡手術(関節鏡下手術)を受け、同時にズレた骨片も除去。術後の経過は良好とされている。

Trackhouse MotoGP Team
「小椋藍は予定通り右脛骨上部の骨折に対する内視鏡手術を受け、成功しました。手術は約30分で終了し、術後の経過も非常に良好です。現在はリハビリフェーズに入り、チームとしても全面的に支援を行っています。アラゴンGPに向けて復帰できる可能性はありますが、最終的な判断はレース週末直前のメディカルチェックによって行われます。」
小椋 藍
「手術はうまくいきました。膝の状態も悪くなく、今はしっかり回復に集中しています。100%の状態に戻すには少し時間が必要ですが、アラゴンに間に合わせるためにできることはすべてやっています。ただ、こういう怪我は無理が禁物なので、今は焦らず準備したいと思います。」
2024年のMoto2世界王者としてMotoGPデビューを果たした小椋は、タイGPでの初表彰台争いや、複数のトップ10フィニッシュでその実力を発揮。ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いではフェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)に13ポイント差の2位につけている。今週末のメディカル評価が、小椋のアラゴンGP出場可否を左右する。シーズン中盤に向け、注目の復帰判断となりそうだ。
(Photo courtesy of michelin)