ホンダHRCカストロールのルカ・マリーニが、鈴鹿8耐に向けたテスト中に激しくクラッシュし、複数の負傷を負って日本国内で入院していることがチームより発表された。マリーニはイギリスGP終了後に日本入りし、ホンダのCBR1000RR-R SPで順調な初日テストを終えていた。しかし、2日目の走行中に激しい転倒を喫し、左股関節の脱臼、左膝の靭帯損傷、胸骨と左鎖骨の骨折、さらに右側の気胸を負った。

クラッシュ後、直ちに病院へ搬送され、容体は安定しているという。現在も日本国内の病院にて治療を受けており、医師の判断で渡航が可能とされるまで帰国は見送られる。ホンダHRCカストロールはマリーニの状態を定期的に報告するとしており、MotoGPも「一日も早い回復を祈っている」と公式にメッセージを発表した。
2025年シーズン序盤から苦戦が続いていたマリーニにとって、さらなる試練となる今回の事故。復帰時期は未定だが、今後の治療と回復状況が注目される。