ヴィニャーレスが金曜最速、バニャイアとマルケスが続く

イタリアGP初日のMotoGPプラクティスで、マーベリック・ヴィニャーレス(レッドブルKTMテック3)が驚異のラップで首位を奪取。フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)を0.110秒差で抑え、金曜最速タイムとなる1分44秒634を記録した。ドゥカティ勢ではマルク・マルケスも上位に食い込み、ファクトリーマシン2台がトップ3入りを果たしている。

序盤:アコスタ先行、クアルタラロ転倒

プラクティス開始直後はペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が先頭を走行。しかし残り48分でファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が4コーナー進入で高速転倒。左肩を部分脱臼しながらも、すぐにボックスに戻って再出走。自己ベストを更新するなど、驚異のリカバリーを見せた。

後半戦突入:タイムアタック合戦

残り20分を切ると、ミシュランのソフトリアタイヤを投入するチームが増え、一気にタイムアタックモードに突入。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46)とジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が先に順位を上げ、それぞれ2番手と6番手へ。アコスタから14番手モルビデリまで0.5秒以内という混戦模様となった。

ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGP)が一時トップに立つも、すぐにフランコ・モルビデリ、続いてバニャイアが先頭に浮上。バニャイアは1分45秒324を記録し、そこからアレックス・マルケス、アコスタ、ベッツェッキが僅差で続いた。この時点でマルク・マルケスは14番手。しかしここで1分45秒044を叩き出しトップに浮上。ヴィニャーレスがその後3番手につけるなど、終盤のプラクティスは激しいタイム更新合戦となった。

ラストアタック:ヴィニャーレスが制す

残り4分、アレックス・マルケスが1分44秒787で再び首位に浮上。だが、バニャイアがすぐさま0.043秒上回る1分44秒744をマーク。そして最後に魅せたのはヴィニャーレス。セクター3通過時点でバニャイアを0.2秒上回ると、最終セクターもまとめ上げ、1分44秒634でトップタイムを記録した。マルク・マルケスもラストアタックを敢行したが、0.1秒及ばず3番手でフィニッシュ。初日を終えた段階で、KTM、ドゥカティ、ヤマハ、アプリリアが表彰台争い圏内にある。