オランダGP　スプリントレースでマルク・マルケスが優勝　MotoGP2025

アレックスとの兄弟対決を制したマルクが優勝

マルク・マルケス（ドゥカティ・レノボ・チーム）が、オランダGPの土曜スプリントで今季9勝目を飾った。レース序盤で首位に立ったマルク・マルケスは、アレックス・マルケス（BK8グレシーニ・レーシングMotoGP）を従えたまま完走。3位にはマルコ・ベッツェッキ（アプリリア・レーシング）が入り、今季初の土曜の表彰台を獲得した。

スプリントレース優勝　マルク・マルケス

「今日は予選と練習走行に期待していました。昨日のような大きな転倒を繰り返すことはフィジカル的にも出来ませんからね。今日は状況をコントロールしながらの走行でしたが、正直優勝は出来ると思っていませんでした。ただ、1位で走行することが出来たのでポジションをディフェンスしながらの走行となりました。大きなミスをしないことを心がけて、大きなトライもせずに走行したんです。セクター3のターン11、ターン12が自分の弱点なんですが、これをうまくマネジメントしながらレースをしたいですね。」

スプリントレース2位　アレックス・マルケス

「マルクに接近しきれませんでしたが良いレースでした。マルクはセクター3で苦戦していて、自分は対象的にそこでスピードがありました。ただ同じバイクですから、オーバーテイク出来るほどのスペースを作ることが出来ませんでした。ただ引き続き自分達にスピードがあることを示すことが出来ました。明日に向けて良いレースだったと思いますし、明日に期待したいですね。」

スプリントレース3位　マルコ・ベッツェッキ

「最高ですね。スプリントレースの表彰台は久しぶりです。アッセンは大好きなサーキットですし、ファンの声援も大きいサーキットですから、ここでスプリント表彰台にカムバックする以上のことはないでしょうね。今日はスピードがあったのでアレックスにアタックすることも考えていました。ただ、ターン3でフロントが滑って彼との距離が空いてしまいました。いずれにしても素晴らしい結果ですし、明日も楽しみですね。」

スプリントの展開

ポールポジションからファビオ・クアルタラロ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）が好スタートを決めた一方で、マルク・マルケスも素晴らしいスタートからターン1でファビオ・クアルタラロに並び。マルケスは縁石を踏んでやや出遅れるが、2位でレースをスタートした。

1周目終盤、GTシケインでマルケスがクアルタラロのインを突いてトップに浮上。すぐにアレックス・マルケスも兄に続き、ベッツェッキもファビオ・クアルタラロを交わして前に出る。

5周目からはアレックス・マルケスがマルク・マルケスを抜くタイミングを伺いつつのレース展開となり、3番手にマルコ・ベッツェッキ。後方ではファビオ・ディ・ジャンアントニオがフランチェスコ・バニャイアを抜いて順位を上げる。その後ファビオ・クアルタラロはDucati勢、アプリリアに追走する中でフロントが流れて単独で転倒。

ラストラップの攻防

最終ラップ突入時、マルクとアレックスの差は0.2秒、3番手ベッツェッキはさらに0.7秒後方。アレックスは各セクターでチャンスを探るも、GTシケインまでに抜きどころを見つけられず。マルク・マルケスがそのまま優勝を飾った。

4位以降の結果

4位にはベッツェッキに約1秒差でディ・ジャンアントニオ。バニャイアは予選位置を活かせず5位に沈み、日曜の本戦での巻き返しを狙う。KTM勢トップはマーベリック・ビニャーレス（レッドブルKTMテック3）の6位。フェルミン・アルデゲル（BK8グレシーニ・レーシングMotoGP）は最終ラップにトラックリミット違反でロングラップペナルティを受けつつ7位入賞。残るポイント圏内には、フランコ・モルビデリ（プルタミナ・エンデューロVR46）が8位、ペドロ・アコスタ（レッドブルKTMファクトリー）が9位で続いた。

スプリントレース結果