今週末のアラゴンGPに関するミシュランタイヤのプレビューをお届けします。マルケス選手とドヴィツィオーゾ選手が同一ポイントで迎えるレースウィークとなりますが、このレースの後に誰がチャンピオンシップランキングトップとなるのか注目です。
ミシュラン、アラゴン GP 開催のモーターランドへ
ミシュランは 2017 年 MotoGP™ 世界選手権第 14 戦「Gran Premio Movistar de Aragón」が開催されるモーターランド・アラゴンに向かいます。スペインへの移動は今年3度目となります。5,077mのこのサーキットには非常にテクニカルなレイアウトで、10の左ターンと7つの右ターン、そして1キロメートルにおよぶ長いストレート、タイトなヘアピン、高速ターン、さらにその他にもライダーには絶えず緊張を要求し、観客は走りに夢中にさせられる興味深くも難しい特徴が数多く備えられています。またこうした特徴にくわえ、午前中に低温のコンディションとなる可能性があるこのコースで充分に機能するタイヤを供給しなければならないミシュランにとって、このサーキットは大きなチャレンジの場でもあります。
MICHELIN Power Slick タイヤはこれらすべての要求を満たすべく設計されています。ミシュランは2016年に初めてこのサーキットで行われたレースに参加した際に貴重なデータを収集しており、それは摩耗レベルが中程度の路面を有するこのサーキットで最適な性能を発揮するタイヤ開発に活かされています。フロントタイヤはソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドが用意され、すべて左右対称の設計になります。リアもソフト、ミディアム、ハードコンパウンドが用意されますが、こちらは左ターンが多いことに対処するため左側をよりハードにした左右非対称設計となっています。
モーターランド・アラゴンでMotoGPが初めて開催されたのは2010年。現在、グランプリの会場となっているこの近代的な複合施設のルーツは、1963年から2003年まで近郊の町、アルカニスの市街地サーキットでレースが行われていた時代に築かれました。モーターランド・アラゴンは、その厳しい気候でスペイン全土に知られるテルエルの山岳地帯に位置しています。ウエットコンディションとなった場合に対応する MICHELINPower Rain タイヤは、フロントにソフトとミディアムコンパウンド、リアにエクストラソフトとソフトコンパウンドがそれぞれ用意されます。
モーターランドでの走行は、9月22日金曜日に行われる2回のフリープラクティス・セッションからスタートします。翌土曜日にさらに2回のフリーセッションが行われ、午後には公式予選が実施されます。そして、23周で争われる選手権第14戦の決勝レースは9月24日日曜日、現地時間14時00分、日本時間21:00(CEST14時00分、BST13時00分、UTC12時00分)にスタートします。
ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ
「アラゴンは昨年、午前中とても寒く、しかもまったく初めて臨むコースだったので私たちにとって難題で、それゆえ学ぶことがたくさんありました。私たちはあの週末に膨大なデータを収集することができ、それがあのようなコンディションに向けたタイヤを改善する上で役立ちました。そのロケーションから、アラゴンでは気温が下がることがあります。ここは路面の摩耗が中程度の、とてもテクニカルなサーキットでもあるので、特別な注意が必要となります。昨年のレースでは耐久性と安定性が非常に良かったので、私たちは今年、ライダーがさらにプッシュできるタイヤの提供を目指しています。私たちは今シーズン良い結果を得ており、この勢いを続けたいと望んでいます。欧州圏外の3連戦を前に、選手権をめぐる争いは今回さらに白熱したものになることは間違いないでしょう」
(Photo courtesy of michelin)
<ミシュラン プレスリリース>