雨のサンマリノGPと同様にレースをリードしたロレンソ選手。ソフトタイヤが最後まで保たずに3位となりましたが、優勝への手応えを確実に感じさせた1戦でした。Ducatiが得意とするもてぎに期待しましょう。

 

Q

「今回はフロントロースタートを喜んでいたと思いますが、これでアラゴンでは7年連続表彰台となりました。またレースを終盤までリードしました。今週の出来に関しては満足しているのではないでしょうか。」

アラゴンGP3位 ホルへ・ロレンソ

「ある意味では優勝がすぐそこにあったので、ヘレスよりも悪い気分だと言えます。ただ、ヘレスよりも優勝が近かったということは非常に興味深いことです。優勝が今回はかなり近いところにあって、後続から逃げるにはあと0.2秒が必要だったという状況ですね。コーナーで失っている部分が多き過ぎました。あとはソフトタイヤですね。今回ミディアムでは競争力を発揮出来なかったんですが、残り7周でタイヤからのトラクションが無くなってしまったんです。マルクやダニと比較するとペースが落ちてしまいました。ただ、この3位には満足しています。これからはDucatiが得意なトラックであるもてぎに向かいますから、楽しみですね。」

 

Q

「ターン12ではマルクがあなたとバレンティーノのインに突っ込んできましたが、かなり接近していましたね。」

ホルへ・ロレンソ

「まぁマルケスはチャンピオンシップ争いをしていてもリスクを冒しますからね。今日は1度や2度転倒寸前の危ない瞬間がありました。ただそれがマルケスの特徴でもあって、だからこそ速く、競争力があるんだと思います。彼が自分を逃してくれて2番手で満足してくれればと思っていましたが、彼は常に優勝を目指していますからね。とは言え、接近した戦いでしたから、自分が優勝出来る日も近いでしょう。」

 

Q

「今年はDucatiに合わせるためにかなり忍耐強く努力する必要がある状況だと思いますが、徐々に強さを発揮しています。Ducatiでの初勝利が近づいていると思いますか?」

ホルへ・ロレンソ

「そう思いますよ。ドヴィツィオーゾはこのバイクで優勝出来るんだということを証明しています。他の年に比べて、バイクがどのトラックでも競争力を発揮していることも確かです。あとは細かい部分の改善が必要で、特にコーナーの中盤でスロットルを開けるのを待っている状態なんです。この部分に関してチームも努力を続けていますし、この部分を改善することが出来れば、優勝出来るチャンスも増えていくでしょう。

 

Q

「次のツインリンクもてぎは、強力な加速、減速が必要なトラックです。Ducatiに合っていトラックですし、あなたのライディングスタイルにも合っていると思います。3週間後のレースが楽しみではありませんか?」

ホルへ・ロレンソ

「ヘレス、ムジェロ、ミサノに加えて、自分が得意としているトラックです。自分のライディングスタイルにとってベストとは言えませんが、ヤマハ時代に何度も優勝しているトラックでもあります。厳しい年でも優勝をしたことがありましたから、優勝争い出来るチャンスはあると思います。強力な加速と減速がDucatiに合っていますしね。」

(Photo courtesy of michelin)