ルーチョ・チェッキネロ「ザルコの好成績が自らのプレッシャーになったのかもしれない」MotoGP2026

LCRホンダのチーム代表ルーチョ・チェッキネロは、2025年MotoGPシーズン序盤にヨハン・ザルコが残した好成績が、彼のクラッシュ増加と後半のパフォーマンス低下につながったとの見解を示した。

2024年からホンダのプロジェクトに参加したベテランのフランス人ライダー、ザルコは、すぐにチーム内で最も安定したリザルトを出す存在となり、ホンダ勢で最高の成績を記録するなど存在感を発揮していた。

2025年シーズンの序盤もその勢いは続き、アルゼンチンGPで5位、カタールGPで4位を獲得。そして母国フランスGPでは歴史的な勝利を挙げた。その後もイギリスGPで表彰台に登壇するなど上位争いを展開していたが、これがシーズン最後のトップ8フィニッシュとなった。

以降の4戦中3戦でクラッシュを喫し、ホンダのアップデートパーツがLCRに届くまでに時間がかかったことも影響し、成績は下降線をたどった。ランキングでもトップ10圏外に落ち、最終的には12位でシーズンを終えている。

ルーチョ・チェッキネロ

「間違いなく、シーズンのスタートは非常に良かったです。アルゼンチンで5位、カタールで4位、ル・マンでは優勝、シルバーストンで2位という流れでしたから。序盤の出来は、我々の期待以上だったと思います。一時はチャンピオンシップで5位につけており、非常に充実した時間でした。しかし、シーズン後半からは厳しい展開になっていきました。」

「理由はいくつかありますが、ル・マンやシルバーストンでの好成績がかえってプレッシャーになった部分もあると思います。特にシルバーストンは非常に寒く、フロントタイヤに苦しんだライダーも多かった。そうした特殊な条件下での表彰台は、実際には再現性のあるものではなかったかもしれません。」

「ただ、いったん表彰台に立ってしまうと、ライダーとしてはまた同じ結果を求めたくなります。その結果、ザルコは無理をしてクラッシュを重ねるようになってしまいました。それが悪循環を生んだ形です。」

「加えて、ホンダが開発した新しいパーツは非常に良いものでしたが、我々のチームに届くまでには数週間のタイムラグがありました。そうした状況に少なからず失望もあったでしょうし、ライディングに100%集中しきれていなかったのではないかと考えています。」