2026年シーズン開幕へ ブレガとレクオナが駆る新型パニガーレV4 Rを正式発表

アルバ・イット・レーシング・ドゥカティが2026年のスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に向けて始動した。ブレガとレクオナが乗る新型ドゥカティ・パニガーレV4 Rがお披露目され、ドゥカティ創立100周年を記念した特別なカラーリングとともに、アルバ・オーディトリアムで華やかなシーズンローンチイベントが開催された。

今年で12年連続となるアルバとのパートナーシップのもと、ドゥカティは再び公式SBKチームとして、技術革新とスポーツパフォーマンスを融合させたプロジェクトに挑む。イベントには200名を超える関係者やゲストが招かれ、スカイスポーツMotoGPのヴェラ・スパディーニとロザリオ・トリオロの司会のもと進行。ドゥカティ・モーター・ホールディングCEOクラウディオ・ドメニカーリが登壇し、今年がドゥカティ100周年にあたる特別な年であることを強調した。

今回発表された新型パニガーレV4 Rは、1949年の「ドゥカティ60」や1955年の「グランスポルト・マリアンナ」からインスピレーションを受けた「ロッソ・チェンテナリオ(Centenario)」と名付けられたマットレッドを基調に、2本のホワイトストライプを配した記念仕様。最新電子制御やDucati Racing Gearboxなど、MotoGPと共有する技術を投入したマシンとなっており、SBKの舞台でタイトル獲得を狙う。

登壇したドゥカティ・コルセの各責任者からは、Jerezやポルティマオでのテストが悪天候により制限されたことを踏まえ、オーストラリアでの最終テストで仕上げに向かう意気込みが語られた。またMotoGPチームのテストが行われているマレーシアからは、ゼネラルマネージャーのジジ・ダッリーニャがビデオメッセージで激励を送った。

イベントのハイライトは、ライダーのニコロ・ブレガとイケル・レクオナが実車とともに登場し、フォトセッションやファンとの交流を行った場面。新たな布陣で挑む2026年シーズン、チーム全体の士気は高まっている。

ステファノ・チェッコーニ(チームプリンシパル、Aruba.it Racing – Ducati)

「私たちは2025年シーズン最終ラップまで全力を尽くしてきました。そして、今シーズンが非常にタフな戦いになることを十分理解しています。その挑戦こそが、我々のモチベーションです。テスト中は天候に恵まれず、V4 Rの全てのポテンシャルを引き出すことはできませんでしたが、オーストラリアでの公式テストでプログラムを完了し、開幕戦に万全の状態で臨めると信じています。ブレガはすでにチャンピオンを狙える力を証明していますし、レクオナは26歳にして豊富な経験を持つライダーです。彼の実力もすぐに明らかになるでしょう。チーム全体の努力を結果に結びつけ、全てのドゥカティファンに誇れるシーズンにしたいと思います。」

クラウディオ・ドメニカーリ(CEO、ドゥカティ・モーター・ホールディング)

「今年は我々の創立100周年にあたります。この長く刺激的な旅は、1988年のスーパーバイク世界選手権創設と交差し、ドゥカティは初年度から主役を務めてきました。38シーズンで21のマニュファクチャラーズタイトルと16のライダーズタイトルを獲得し、このカテゴリーで最も成功したメーカーとなった今、スーパーバイクは我々の最先端スーパースポーツ開発の基盤です。新型パニガーレV4 Rは、MotoGPとの協業により誕生した最先端技術の集大成であり、すべてのドゥカティスタに“本物のライダー”としての体験を提供します。この挑戦のパートナーとして、アルバの存在は欠かせません。ステファノ・チェッコーニのビジョンのもと、12年間にわたり成長を続けてきたこの関係性こそ、我々のスポーツプロジェクトの核となっています。今シーズンも、ドゥカティの歴史に誇れる1ページを刻んでいきます。」

ジジ・ダッリーニャ(ゼネラルマネージャー、ドゥカティ・コルセ)

「2026年、Aruba.it Racing – Ducatiチームは新たな章を迎えます。目標は明確――ライダーズタイトルを奪還すること。その道のりは容易ではありませんが、我々にはそれを達成する力があります。新型V4 Rのデビューはその大きな一歩です。ブレガはここ数年、才能と安定感、そして成熟した走りを見せており、あと一歩でタイトルに届く位置にいました。今季、彼が決定的な一歩を踏み出せると信じています。そして新加入のレクオナは、アルヴァロ・バウティスタの後任という重責を担いますが、彼のポテンシャルと才能に疑いはありません。昨年のチームとマニュファクチャラーズのダブルタイトルを基盤に、さらなる高みを目指します。」

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati #11)

「いよいよシーズンが始まるということで、本当に嬉しいです。冬が長く感じられました。残念ながらテストでは天候に恵まれず、あまり多くを試すことができませんでしたが、オーストラリアではすぐにチームとのフィーリングを取り戻せると信じています。とてもモチベーションが高く、自信を持って臨めるシーズンになりそうです。昨年はタイトル争いを最終戦まで戦えました。今年は全てを噛み合わせて、チャンピオンを狙いたいです。」

イケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati #7)

「このチームの一員になれたことをとても光栄に思います。最高のチーム、最高のバイクに乗れることは、自分のキャリアにおいて最大のチャンスです。この場を借りて、家族、妻、友人、マネージャー、そして自分を信じてくれたアルバ・レーシングとドゥカティに感謝します。今シーズン、日々どう成長していけるかを楽しみにしています。目標ははっきりしています――タイトル争いのポジションにつけて、それを勝ち取ることです。」