大きなミスをしながらも、1位タイムを獲得していた時点でスリックを履くというギャンブルをしたマルケス選手。結果的にはこれが仇となりポールポジションを逃しましたが、明日のレースに向けてフラッグtoフラッグでスリックへの履き替えも想定した”練習”を予選で行ったということかもしれません。間違いなく明日のレースでは優勝の最有力候補でしょう。

Q

「もてぎでの予選3位おめでとうございます。今回は極めて面白い戦略でした。最初レインタイヤで走行した後にスリックタイヤに変更したわけですが、あの時点でスリックを試す十分な差があると思っていたのか、スリックを履くことでさらにタイムアップ出来ると思っていたのでしょうか。」

マルク・マルケス

「あの時点の最速ラップは最終コーナーで大きなミスをしてしまいました。そのせいでかなりタイムを失ったわけです。予選ではポールポジションを獲得することも重要ですが、時には新しい情報を理解する事も重要なんです。今回の例で言えば、別の内容を理解するために、さらにアタック出来るチャンスを犠牲にしたと言えます。バレンティーノがスリックで走っていたので、どんなものかと思って試してみたんです。ただ、いずれにしてもフロントローがメインターゲットだったので嬉しいですね。それに、メインライバル達の前にはいるわけですし。それが重要なことです。」


(Photo courtesy of michelin)