FP1で大きな転倒をしたものの怪我なくセッションをこなし、予選でも3番手を獲得したマルケス。本人も語るとおり、転倒を言い訳にしない素晴らしい走りを披露した。練習走行からハード/ソフトで走り込みを続けており、かつペースも速い。同様に良いペースのミラー、ドヴィツィオーゾが2列目、3列目スタートであることを考えると十分に優勝を狙える状態だ。

マルク・マルケス

「確かに昨日の転倒で体は痛みますが、それが今日、そして明日の言い訳にはなりません。それに今週は今までのところ良い形で作業が出来ています。普通に走行出来ていますし、FP4ではさらに磨き上げていくことが出来ています。残念ながらQ2では2本目のタイヤで転倒してしまったんですが、ヤマハの2人がニュータイヤではとんでもなく速いことはわかっていました。ポールは逃しましたけどしっかりと良い形で準備出来ています。明日はフィジカルにタフで長いレースですから集中していきます。ベストを尽くしたいと思います。」

「今朝は確かにベッドから出るのがとてもつらかったですね。ただ体がしっかりと温まった後は問題なく動けましたし、明日はしっかりと天候とコンディションをしっかりと確認していきます。ヤマハの2人とは別にドヴィツィオーゾも良いペースですから、難しいレースにはなるでしょう。」

「Q2の転倒はターン4でバイクが振られたことでキャリパーの中のブレーキパッドが”開いた”状態でした。(※ブレーキパッドが振られることでキャリパーピストンを押し込んでしまい、ブレーキレバーを引いてもすぐに効力が立ち上がらないということ)そこでブレーキをかけてもいつも通り減速出来ず、高いスピードでコーナーに進入した形になったんです。ただベストタイムでしたし、最終アタックだったのでトライしたんですが転倒してしまったんです。ブレーキングの時点で転倒するかもなとは思っていました。」

「ターン5は確かにバンプがあってそこで自分も転倒しましたけど、これはトラック側が修正すべき問題というよりは自分のミスですね。今週もいつもどおり作業を続けていきます。しっかりと準備をして優勝を狙っていきます。明日はヤマハの2人がプッシュするでしょう。ファビオは初優勝を狙っていて、ビニャーレスは再び優勝を狙っているんです。自分の目標は表彰台を獲得することで、それがドヴィツィオーゾの前であればさらに良いということだけです。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)