
探求の旅は続く。2020年にダカール・ラリーがサウジアラビアに上陸して以来、数万キロメートルもの距離が走破されてきた。しかし、中東最大の国が秘める膨大な謎に比べれば、その距離ですら色あせて見える。そのすべてを地図に書き留めるには、果てしない時間が必要だろう。地図をざっと見ただけでは、第49回大会(この地域での開催は8回目)のルートは、どちらかと言えば控えめな印象を与えるかもしれない。
しかし、詳しく分析すれば、2027年大会はサウジアラビア開催の過去どの大会よりも長い、総距離5,320キロメートルの競技区間(スペシャルステージ)が設定されていることがわかる。象徴的な5,000キロメートルの壁に最も近づいたのが2025年大会の4,903キロメートルであったことを考えれば、この数字の重みが理解できるだろう。また、地形も地図の印象を裏切り、かつてないほど多様性に富んでいる。
キング・アブドゥラ・エコノミック・シティを発着点とする巨大なループ状のルートを回る中で、ライダー、ドライバー、そしてクルーたちは、各ステージで千変万化の景色を目にすることになる。実際、同一ステージ内でも風景は変化し、それに伴い技術的な要求事項も変わる。絶えず変化する環境への適応力は、ラリーレイドにおける重要な武器だ。しかし何よりも、ラリーレイドは究極の持久力テストである。ビバーク避難所での一夜や、より伝統的な形式のマラソンステージは、人間とマシンの状態を良好に保つ重要性をキャラバン全体に再認識させるだろう。技術面では、砂の種類や色が昨年の1月よりも大幅に増加している。岩場という言葉を聞いただけで冷や汗をかく者にとって、この砂の比率の高さは救いとなるはずだ。
キング・アブドゥラ・エコノミック・シティ(KAEC)の定礎式が行われたのはちょうど20年前であり、それは紅海に直面する最大級の貿易港を中心に建設された大都市、ビジネスハブ、そして主要な観光地の誕生を意味していた。市街地近くに設置される特大サイズのビバークでは、車検が行われ、競技者たちの集結地点となる。

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