
フェルナンデスがムジェロでスプリント初優勝
2026年MotoGP第9戦イタリアGPのティソ・スプリントで、ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)がホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)との激しい争いを制し、見事な勝利を飾った。フィニッシュ時の差は1.2秒。アプリリア勢が母国ムジェロで1-2フィニッシュを達成し、3位には地元イタリアのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が入った。
マルケスがホールショットも主導権はフェルナンデスへ
スタート直後から激しい攻防が展開された。負傷から復帰したマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)は2列目から抜群のスタートを決め、1コーナーでホールショットを奪った。
しかし首位の座は長く続かなかった。フェルナンデス、マルティン、そしてルーキーのディオゴ・モレイラ(プロホンダLCR)が次々とマルケスを攻略。さらにディ・ジャンアントニオも12コーナーで前に出て、マルケスは5番手まで後退した。
選手権首位でポールポジションスタートだったマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)は出遅れ、オープニングラップ終了時点で6番手。だが2周目最終コーナーでマルケスをかわし、順位を上げた。
3周目終了時点でフェルナンデスはマルティンに0.5秒差を築いた。ディ・ジャンアントニオはアラビアータ1でモレイラを攻略して3番手に浮上したものの、先頭争いからは1.4秒遅れていた。
4周目にはベッツェッキもモレイラを抜いて4番手へ浮上。しかしこの時点で首位フェルナンデスとの差は3秒以上、3位ディ・ジャンアントニオとの差も0.9秒あった。
中団では転倒者が続出
中団ではエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)が10コーナーで転倒。7番手争いの中でペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を抑えようとしてクラッシュした。その後、フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)も同じ10コーナーで転倒を喫した。
終盤にマルティンが猛追
残り4周の時点でフェルナンデスは0.7秒のリードを維持。マルティンは3位ディ・ジャンアントニオに対して1.5秒以上の余裕を持っていた。
残り3周になるとワークス・アプリリアのマルティンがペースを上げ、トラックハウス勢のフェルナンデスとの差を0.5秒以下まで縮めた。勝負は最終盤にもつれ込むかに見えた。
しかしフェルナンデスは冷静だった。マルティンの追撃に即座に反応し、再び差を拡大。ファイナルラップを前にリードを0.8秒まで広げると、そのまま完璧なレース運びでトップチェッカーを受けた。
フェルナンデスは12ポイントを獲得しスプリントを制覇。2位のマルティンは選手権首位ベッツェッキとの差をわずかに縮めた。
ディ・ジャンアントニオも7番グリッドから力強い追い上げを見せて表彰台を獲得。4位ベッツェッキに1.1秒差をつけてフィニッシュした。
ポイント獲得圏内の争い
ポールポジションからスタートしたベッツェッキは4位。スタートの失敗が響いたものの、大きなダメージは避けた。
5位にはマルク・マルケスが入り、ル・マンでのクラッシュ以来初のスプリントでポイントを獲得。6位はフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)だった。
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は終盤にペースを上げたが、スタートの遅れが響いて7位。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)が8位で続いた。
最後の1ポイントを獲得したのはアコスタ。終盤にバニャイアと小椋に先行を許し、9位でレースを終えた。
決勝へ向けて高まる期待
満員のムジェロを舞台とするイタリアGP決勝は日曜日に開催される。アプリリア勢がこの勢いを維持するのか、それともドゥカティ勢が巻き返すのか、大きな注目が集まる。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。







