イギリスGP プラクティス ベッツェッキが新ラップレコードでトップ 8人が旧記録を更新

イギリスGPのプラクティスがシルバーストーンで行われ、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)が1分56秒280のコースレコードを樹立してトップタイムを記録した。2位にラウル・フェルナンデス(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)、3位にファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)が続き、計8人のライダーが従来のラップレコードを上回った。

静かな立ち上がりから一転、タイムアタック合戦へ

セッション序盤の約30分間は比較的落ち着いた展開となり、小椋 藍がラウル・フェルナンデスを従えてトラックハウス勢が1-2体制を築いた。各ライダーがセクターベストを刻む中、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)も好タイムを記録し、残り20分を切ったところで15番手から4番手へと一気に順位を上げた。この時点でトップ10は0.813秒以内にひしめく接戦となった。一方、ルフィールドコーナーではブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)がチームメイトのペドロ・アコスタを追走中にフロントが切れ込んで転倒。本人に怪我はなかったが、Q2進出をかけてピットへ急ぎ戻ることを余儀なくされた。

史上初の1分56秒台へ

終盤の激しいタイムアタック合戦ではアコスタが躍動し、まず2番手に浮上すると続いてトップに立ち1分57秒535を記録した。しかしアレックス・マルケスがそれを上回り、さらにディ・ジャンナントニオが割って入って2番手に。各所でレッドセクターが点灯する中、マルク・マルケスが1分57秒035の新ラップレコードを樹立してトップに立った。だが直後、小椋 藍が史上初めて1分56秒台に突入する圧巻のタイムを叩き出し、マルケスを逆転した。

終盤の波乱とベッツェッキの衝撃ラップ

セッション終盤にはバニャイアとアコスタがそれぞれ転倒を喫し、上位進出の望みに影を落とした。両者ともに怪我はなく、最終的にバニャイアは13番手、アコスタは10番手でセッションを終えた。そして最後のフライングラップでベッツェッキが驚異的なタイムを叩き出し、1分56秒280を記録。従来のラップレコードを約0.5秒近く更新し、2番手との差も0.3秒以上という圧倒的なトップタイムでセッションを締めくくった。

フライデー総合トップ10

ベッツェッキが2番手のラウル・フェルナンデスに0.335秒の差をつけてトップ。フェルナンデスも最終ラップでタイムを更新したが2位に留まり、アプリリア勢が1-2を占める結果となった。3位はディ・ジャンナントニオ、4位には終盤にタイムを伸ばしたホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)、5位に小椋 藍が続いた。6位はマルク・マルケス、7位はアレックス・マルケス、8位にはジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が入り、旧ラップレコードを上回った最後のライダーとなった。9位はジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)がヤマハ勢最上位を記録し、10位のアコスタを抑えた。