日本GP アレックス・マルケスが茂木のプラクティスを制す 小椋 藍はQ1へ

18人のライダーが1秒以内に収まる激戦、有力選手がQ1の混戦に巻き込まれる一方でサプライズ的にQ2へ直行した選手も現れるなど、金曜日は振り返るべき内容が盛りだくさんだった。

終盤に仕上げたアレックス・マルケス、新コースレコードでP1

終盤まで粘って仕事をやり遂げたアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)は、金曜日のもてえぎで新コースレコードを樹立し、絶好調ぶりを示した。2025年シーズンのランキング2位であるアレックス・マルケスは、午後のセッション終盤に渾身のラップを叩き出してP1を獲得し、オーストリアGP勝者のペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が連続して金曜日を制することを阻んだ。現世界チャンピオンのマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップ3を締めくくった一方、地元の小椋 藍(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)は明日のQ1に回ることとなった。

赤旗中断:小椋 藍のマシントラブルで序盤に一時中断

セッション開始後、数周を消化したところで赤旗が提示された。小椋 藍のマシンがピットレーン出口でエンジンブローを起こしたためだ。短時間の清掃作業を経てセッションが再開された。開始から25分が経過した時点では、マルコ・ベゼッキ(アプリリア・レーシング)がトップに立ち、アコスタが2番手、マルク・マルケスが3番手につけていた。

激しいペース合戦:トップ10が目まぐるしく入れ替わる

セッション後半に入ると、2025年に2勝を挙げたフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、チャンピオンシップリーダーのホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)、ファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)といった有力選手がトップ10圏外に沈む場面もあったが、各所でセクターベストが更新され続け、順位は目まぐるしく変動した。マルティンはトップに立っていたマルク・マルケスの背後のP2に浮上したが、その後アコスタがP1を奪取。さらに残り17分強のところで、フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がトップに立ったが、情勢はさらに変わり続けた。

終盤の追い上げ:ザルコとモレイラが速さを見せるも転倒

残り10分を切ると、トップ10に多くのサプライズが生まれた。ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がチームメイトのディオゴ・モレイラ(プロ・ホンダLCR)の後方P5に入り、エネア・バスティアニーニが7番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がP10につけた。バニャイアもP9相当のラップを刻んだが、新しい路面はタイムが出やすくなる一方だった。残り8分で一時的にペースが落ち着き、嵐の前の静けさが訪れた。

残り4分を切ったところで最終ラップ合戦が始まり、小椋 藍、バニャイア、アルデゲル、ディ・ジャンナントニオには大幅なタイム更新が求められた。しかし最終コーナーでザルコが転倒(ライダーは無事)し、黄旗が提示されたことで時間的な余裕はさらに失われた。その直後、モレイラもターン5で転倒したが、こちらも無事だった。一方でディ・ジャンナントニオは好タイムを叩き出し、セッション終了時点で6番手まで順位を上げた。

トップ10結果:アレックス・マルケスが金曜日の栄誉を独占

アレックス・マルケスは最後のアタックラップで1分42秒811という新コースオールタイムレコードを樹立し、金曜日のトップに立った。アコスタは終盤に順位を落としたものの、アレックス・マルケスとの差はわずか0.076秒。マルク・マルケスとの差は0.024秒で、初日のトップ3はちょうど0.1秒以内に収まった。ベゼッキはさらに0.1秒差の4番手、バスティアニーニが力強い走りで5番手に入り、トップ5にKTM勢が2台ランクインした。ディ・ジャンナントニオが6番手を守り、ヤマハ勢最上位のクアルタラロが7番手。マルティンはP8でトップ10に踏みとどまり、終盤に転倒したモレイラとザルコもそれぞれP9、P10でトップ10を確保した。地元での悲劇となったのは小椋 藍で、P15にとどまり明日のQ1行きが決定。アルデゲルもP11、バニャイアはP16、マリーニはP17と、いずれもQ1からの出発となった。

ミラーのタクシー走行とリンスの燃料切れ

セッション終盤には、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)とアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が話題を提供した。リンスは燃料切れでマシンが止まり、ミラーはお馴染みの「タクシー走行」を披露。今回は後ろに乗客を乗せ、さらにターン11への進入でストッピーまで決めてみせた。両者にとって記憶に残る一幕となった。