MotoGP サッカー型「移籍ウィンドウ」導入を検討

MotoGPがサッカーのような移籍ウィンドウ制度の導入を検討していると報じられている。2027年シーズンに向けた選手契約の多くが2026年シーズン開幕前、早いものでは1月の段階で締結されており、移籍市場の動向がレース本来の話題を覆い隠してしまっているという問題意識が背景にある。2027年以降の5年間に関するMotoGPとメーカー間の新協定をめぐる交渉が長引いたため、これらの契約発表は夏まで持ち越された。

MotoGPは特定の期間外に締結された契約を無効とする枠組みの導入を議論しているという。ただし、下位カテゴリーからの昇格など例外規定を設ける必要があり、メーカー間でも賛否が分かれている状況だ。なお、2027年に向けた契約交渉の過程では、ホルヘ・マルティンがアプリリアと契約を結んでいた可能性や、フランチェスコ・バニャイアがヤマハ移籍を検討していたとも伝えられており、移籍ウィンドウが存在していた場合にグリッドの構成が大きく変わっていた可能性も指摘されている。

なお、2027年にホンダへ移籍するファビオ・クアルタラロは、英国グランプリの場でHRCとの冬季協議やプロジェクトの内容が決断の大きな要因だったと語っている。

ファビオ・クアルタラロ

「冬にHRCと行った話し合いや、プロジェクトについて学んだことが、単なる結果以上に自分の決断を後押しする大きな要因でした。」

カル・クラッチロー

「ライダー市場はどうせ皆、発表の3ヶ月前、あるいは6ヶ月前には行き先を知っているわけですから、正直なところかなり退屈なものです。レースの世界では、これを変えることはまずできないと思います。ライダーは自分が行きたいところへ行くし、チームは欲しいライダーを獲りにいく。サッカーのように、昼間はあるメーカーにいて、夜には別のチームにサインしている、というわけにはいかないんです。そこまで単純な話ではありません。」