Monster Energy Yamaha MotoGP クアルタラロとリンス、ポルティマオでシーズン終盤の巻き返しへ MotoGP2025

Monster Energy Yamaha MotoGPは、2025年シーズンの最終2戦に向けて再始動。アジア・オセアニア地域での遠征を終え、今週末からヨーロッパに戻り、第21戦ポルトガルGP(ポルティマオ)に挑む。ファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスは、ともにこの「ジェットコースター」と言えるトラックを好んでおり、巻き返しを狙う重要な一戦となる。

クアルタラロ:得意のポルティマオで上位進出を狙う

2021年と2022年にポルティマオで勝利を挙げているファビオ・クアルタラロは、現在チャンピオンシップ9位(8位とは4ポイント差)につけており、今週末は確実なポイント獲得と上位フィニッシュが目標。YZR-M1との相性が良いこのコースで、再びトップ争いに食い込めるかが注目される。

リンス:好調の遠征を経て再スタート

アジアラウンドではQ2進出3回、安定したポイント獲得と着実な前進を見せたアレックス・リンス。マレーシアでは苦戦を強いられたものの、2022年にMotoGPクラスでポルティマオ4位の実績があるこのトラックで、再び前向きな流れをつかみたい。現在ランキングは19位だが、手応えは確かにある。

チーム代表 マッシモ・メレガリ

「2025年シーズン終盤を迎えるにあたって、我々が今年注力してきたのはマシンの開発であり、短期的な結果ではなく長期的な戦略に基づいて動いてきました。高い競争力を実現するには、継続的な努力と時間が必要であり、ファビオとアレックスには変わらず全面的なサポートを行っています。ポルティマオとバレンシアの2戦は、2026年に向けたセットアップや技術的検証の機会として極めて重要な週末になります。」

ファビオ・クアルタラロ

「ヨーロッパに戻って、いよいよシーズン最後の2戦。ポルティマオは高低差が激しくて独特なレイアウトで、本当に好きなサーキットです。最近走ってきたコースとは全く異なる特性なので、今のマシンがどれだけ通用するか、そしてタイヤの持ちもどうなるか、非常に興味があります。100%の力を出し切って、最後の2戦で良い結果を残せるよう全力を尽くします。」

アレックス・リンス

「マレーシアでは厳しい週末になりましたが、ポルティマオに向けて気持ちは前向きです。このコースはとても好きですし、走るたびに楽しめる場所です。チームと共にマシンへの理解も深まりつつありますし、この残り2戦で、2026年に向けた重要なセットアップ方向性を確認したいと思っています。」