- 記念すべき10万台目のムルティストラーダは1260パイクス・ピーク
- 最新世代のムルティストラーダ1260および950は、その完成度の高さと扱い易さにおいて、歴代ムルティストラーダの頂点に君臨
- 全エンジンのバルブ・クリアランス点検は30,000km毎に設定され、メンテナンス・コストを削減
最初のムルティストラーダが工場をラインオフしてから16年が経過した今年、ムルティストラーダ・ファミリーの総生産台数が10万台に達しました。10万台目のムルティストラーダは、ドイツのドゥカティスタ、デイブ・ハヤードがデュッセルドルフ・ディーラーでオーダーした1260パイクス・ピークです。このモーターサイクルには、トップブリッジに記念のレーザー刻印が施され、納車式ではドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリが直接モーターサイクルを引き渡すというサプライズが演出されました。
ドゥカティのマルチパーパス・モデルであるムルティストラーダには、常に最先端のテクノロジーが搭載されてきました。2010年、ムルティストラーダは、モーターサイクルの特性を劇的に変化させることができるライディング・モードを搭載した最初のモデルとなり、「4台のバイクを1台に」というキャッチフレーズが広告キャンペーンに採用されました。2014年に導入されたD|Airバージョンでは、モーターサイクルのセンサーが検知した情報を使用して、専用のエアバッグ・ジャケットを作動させるシステムを業界で初めて導入しました。2015年には、テスタストレッタDVT(デスモドロミック・バルブ・タイミング)と呼ばれる、可変バルブ・タイミング・エンジンを搭載した最初のモーターサイクルを発表しました。
テクノロジーが進化するにつれて、信頼性も高まっています。最新モデルには、より長期間にわたり、さらに厳しい開発テストが実施されました。生産プロセスを改善し、より最適な材料を選択し、シミュレーションの精度を高めたことで、ムルティストラーダ1260と950は、かつてないレベルの信頼性を実現しています。最新モデルのムルティストラーダ・ファミリーに搭載される全エンジンのバルブ・クリアランス点検は、初代モデルの3倍にまで延長され、30,000km毎に設定されています。
現在、ムルティストラーダ・ファミリーは、950cc(113ps)モデルに2つ、1260cc(158ps)モデルに5つの合計7つのバージョンが用意され、非常に充実したラインナップを誇っています。
2019年に発表された新型ムルティストラーダ950(“S”バージョンも新たに設定)は、ムルティストラーダのパフォーマンスをより身近な存在にする一方で、19インチのフロントホイールを採用したことにより多用途性も向上しています。
初代ムルティストラーダが体現したマルチパーパス・スポーツバイクというコンセプトを新たに解釈し直したムルティストラーダ1260は、高い快適性と積載能力に、典型的なスポーツバイクのタイヤサイズ、ホイール、ブレーキを組み合わせています。オーリンズ製サスペンション、鍛造ホイール、カーボンファイバー製エグゾーストパイプを装備したパイクス・ピーク・モデルは、最高のスポーツ・パフォーマンスを提供します。
その一方で、アドベンチャーを愛するライダーの方々のためには、ムルティストラーダ1260エンデューロが用意されています。このモーターサイクルは、30リットルの大容量タンクにより長距離走行を可能にして、長いストロークを備えたサスペンション、19インチのフロントホイール、そして耐久性の高いスポーク・ホイールにより、あらゆる地形を走破できるように設計されています。
ムルティストラーダの開発は、さらに進行中です。2021年には、ムルティストラーダ・ファミリーが拡大され、L型2気筒エンジンを搭載した1260および950モデルに、新しい専用のV型4気筒エンジンを搭載したバージョンが加わります。
歴代ムルティストラーダ/span>
- 2003 ムルティストラーダ1000 DS
- 2005 ムルティストラーダ620
- 2007 ムルティストラーダ1100
- 2010 ムルティストラーダ1200
- 2012 ムルティストラーダ1200パイクス・ピーク
- 2015 ムルティストラーダ1200 DVT
- 2016 ムルティストラーダ1200エンデューロ
- 2016 ムルティストラーダ950
- 2018 ムルティストラーダ1260
- 2019 ムルティストラーダ1260エンデューロ
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of Ducati)