ドーハGP優勝 ファビオ・クアルタラロ「今回の優勝は戦略をしっかり練って掴んだもの」

前回のレースではマッピングも切り替えずに走行していたと語るファビオ・クアルタラロは、今回のレースに向けて戦略をしっかりと練ってレースに挑んだ。ペースとタイヤのコントロール、マッピング切り替えなどを通じて力を蓄え、最適なタイミングで逃げを図って見事に優勝した。今後も戦略をしっかりと練れば苦戦するレースが減るということだろうか。[adchord]

前回は戦略が不十分だった

ドーハGP1位 ファビオ・クアルタラロ 42’23.997

今回の優勝は今まで優勝とは価値が異なります。正直感無量ですね。先週はレースの中でマッピングの変更もしなければ、戦略も不十分でした。レース後はホテルの中で3日間ずっと”なんで頭を使わなかったんだ!”と自分に怒っていました。今日のレースでは戦略を色々と考えながら、マッピング変更を駆使し、タイヤについてもいろいろなことを考えながら走りました。
ドーハGP優勝 ファビオ・クアルタラロ「今回の優勝は戦略をしっかり練って掴んだもの」[adchord]
「そして最後の8周〜10周になったところでプッシュを開始したわけです。ポテンシャルを証明出来ましたし、過去最もトップ15人が接近した混戦で優勝出来たのは、最高の気分です。FP4では54秒台後半で走行出来ていたのでペースは確実に良いことがわかっていました。」

Moto3、Moto2のレースの後でグリップレベルは変わるものの、チームと共にどの周回でどのマップを使用するかまだしっかりと決めて走行していました。しかしレースにおけるフィーリングはFP4と全く異なっていたので、フィーリングに従ってプランを変更して掴んだ優勝でした。

ドーハGP優勝 ファビオ・クアルタラロ「今回の優勝は戦略をしっかり練って掴んだもの」「ターン1でスリップストリームについた後のブレーキングは強みなんですが、もう少しこれからのレースでどこでブレーキングをするかを検討していく必要があるでしょう。終盤はマーべリックとのバトルもありましたが、Pramacの2台を抜いた後に一気にマップを切り替えて逃げることが出来ました。

「最終ラップではKTMの部品にバイクがヒットしましたけど、コーナーからの立ち上がりでウイリーを最小限に抑えて立ち上がり、バイクが左に流れていく時でした。フロントに衝撃があった時は”頼むからパンクしないでくれ”と祈っていましたよ。
ドーハGP優勝 ファビオ・クアルタラロ「今回の優勝は戦略をしっかり練って掴んだもの」

フランス人1、2を獲得出来たのは感慨深い

「最終ラップはあまりペースが良くなくて、最終コーナーでブレーキングが少し早めになってしまったんです。コーナー右側のTVを見ながら、Ducatiが後ろから追いついて来るんじゃないかと心配していましたけど、なんとか優勝することが出来ました。
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今回は2位がヨハン・ザルコだったことも嬉しいですね。彼と一緒に表彰台でフランス国家を歌うことができるのは嬉しかったですね。彼は素晴らしいシンガーでありピアノも演奏出来ます。彼が引退したら何か仕事を探してあげようと思いますよ(笑)」

「実際、彼はキャリアを通じてタフな時期を経験してきましたから、彼にとっても素晴らしい結果だったと思います。共に表彰台でフランス国家を歌ったのは感慨深いもので、忘れることはないでしょう。

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)