表彰台の常連となったマーべリック・ビニャーレス。アプリリアと共にプロジェクトが確実に良い方向に前進していると言えるだろう。今回はレース前半はフランチェスコ・バニャイアにプレッシャーをかけるシーンが何度も見られたが、次回からは後半に温存してみるのも良いかもしれないと語る。ブレーキングが改善されれば、間違いなくトップ争いが出来るとのこと。
また、ヤマハ時代の課題と言われたスタートから1周目のペースに関してもアプリリアなら問題なく走行出来ており、今はレースが楽しいと語る。当時のヤマハの方向性に疑問を投げかけ続けたマーべリックの活躍を、ヤマハ陣営はどう見ているのだろうか。
今は良いスタートが出来て、1周目から楽しんでバイクに乗れる
マーべリック・ビニャーレス
「2020年のレースではペッコにプレッシャーをかけてうまくいったレースがありましたが、今回彼は全くもってミスをしませんでした。レースは序盤そして中盤もフィーリングが良かったものの、エネアに抜かれたあたりからフィーリングが悪化しました。」
「その時点で今日はこれ以上上位を目指すのは無理だと悟り、自分に今日は3位で満足すべきレースだと言い聞かせました。ピアジオ、アプリリアと共に良い方向に進んでいるのは間違いありません。ですからこれから先にさらに強くなって戻ってきます。」[adchord]
「Ducatiの2台は後半のグリップが高かったですが、序盤は苦戦していました。ですから、今回のレースを得て、自分も序盤は抑えて後半にプッシュする走りでもいいかもしれません。今のところレース後半にはなにかしら問題を抱えてしまうこともあったのですが、今こうして表彰台を獲得出来ています。」
「FP4で記録したタイムとレースで記録できるピースが極めて似ているので、自分がレースの中で戦闘力を発揮できることに確信が持てると言うことが嬉しいことです。 今のバイクであればスタートもうまくいきますし、1周目からスピードを発揮出来ます。コンスタントさはこれからですけどね。」
「アプリリアというグループと共に進めているプロジェクト自体を大きく育てることがモチベーションですし、このグループが作り出す雰囲気が自分と合っていると感じます。 改善が必要な点としてはシーズン前半から苦しんできたブレーキなどがあります。これが改善出来ればトップで戦えるでしょう。優勝出来るまでハードに作業を続けていきます。」
「マヌエル・カゾーをクルーチーフに迎えるというのは自分が把握していない情報ですが、彼とは2015年から素晴らしい作業をしてきました。もしそれが本当であれば、共に優勝を目指せるでしょう。しかし今のグループは素晴らしく、皆で限界までプッシュして共に戦っています。すでにアプリリアファミリーは自分に快適な居場所を提供してくれていて、自信を与えてくれるんです。」
(Photo courtesy of michelin)