2023年のプレシーズンテストを終えたヤマハ陣営は2023年型エンジンの性能が、既存のテストのように発揮されたなかったという問題を抱えて冬休みに入った。しかしメレガリによると、すでに行ったテストの中で結果は出ているため、今回のセパン特有の問題か、エンジン以外の何らかの組み合わせの問題を予想しているようだ。[adchord]

エンジンパフォーマンス自体に不安はない

マッシモ・メレガリ

「正直なところテストで使用したエンジンはもっとトップスピードが出るものと考えていました。なぜ前回テストのような結果にならなかったのかは不明ですのでチェックが必要です。ヘレスで先週カルと共に試したエンジンと同様のエンジンではあるんですが、もしかするとエンジン特性がアグレッシブ過ぎるのかもしれません。」

「残念ながら今回のテストは1日でしたから、何かを確認するには時間が足りませんでした。テストの中ではエアロパッケージ、シャーシなどもテストを行っていましたから。まずはエンジンをダイノでテストして、年内に日本でもクリスマス前に日本人テストライダーによるテストが予定されています。ウイングなしのエンジンパフォーマンス自体が悪くありませんから、心配はしていません。」

「しかし何かが足りないことは明らかです。エンジン自体はミサノ、バルセロナでも好結果を残していますから、エンジン自体の問題ではないと思いますし、その後にヘレス、もてぎでもテストは行っていますからね。なぜセパンで結果が出なかったのかを考える必要があります。エンジンは85%の完成度だと思っていますから、あとは何が足りないのかを探って行くことになるでしょう。」

(Photo courtesy of michelin)