今週末はヨーロッパ大陸から離れ、イギリスでのレース開催となります。このイギリスGPに関する、ミシュランタイヤのレース前プレビューをご紹介します。昨年はビニャーレス選手が勝利を飾ったイギリスGPで勝利を収めるのは誰でしょうか?

ミシュラン、英仏海峡渡りシルバーストンへ

ミシュランは4月に行われたアメリカGP以来はじめてヨーロッパ大陸を離れ、英仏海峡を渡って MotoGP世界選手権第12戦、「Octo British Grand Prix」が開催されるシルバーストンに向かいます。イギリス・グランプリはMotoGP開催サーキットの中でも最も全長が長い、そして最も高速サーキットのひとつに数えられるシルバーストンで開催されます。全長5,900mに18のコーナーがあるシルバーストンは、ライダーとマニュファクチャラー、そしてタイヤメーカーにとってまさにチャレンジの場で、マシンとタイヤは限界まで攻められるサーキットです。ウッドコート、ルフィールド、コプス、そしてストウという有名なターンを備え、高速、曲がりくねった、そしてテクニカルなレイアウトが特徴で、バイクのポテンシャルをフルに発揮させることができるため、ライダーからは高い評価を得ています。

路面の摩耗状態が中程度のこのサーキットで、必要とするパフォーマンスをライダーに提供するために、ミシュランは最高のロードホールディング、最高のグリップ、そしてブレーキング時の最高の安定性を提供するタイヤを供給します。MICHELIN Power Slick は前後ともソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドが用意され、このうちフロントのソフトとリアのすべてのタイヤは、10 の右コーナーと 8 つの左コーナーに対応するため、左右非対称の設計としています。タイヤの右側はよりハードなコンパウンド、そして左側のショルダー部分は素早く発熱してライダーにフィーリングと路面にパワーを伝える自信を持たせるために、よりソフトな設計となっています。

シルバーストンはイングランドの中心部、ノーサンプトンシャー州の丘陵地帯、首都ロンドンから約125kmのところに位置しています。もともと空軍基地として建設されたシルバーストンは、60年以上にわたりモータースポーツの舞台となって来ました。1977年には、それまでマン島で行われていたモーターサイクルのイギリス・グランプリを、イギリス本土で初めて開催しています。その後MotoGP選手権は、23年間の空白期間を経て2010年にシルバーストンに戻り、以来、このサーキットでのグランプリ開催が続いています。選手権開催地としては最も北に位置するサーキットのひとつ(さらに北に位置するのはアッセンのみ)であり、その場所とレースが開催される時期から、ウエットコンディションとなる可能性が常にあります。MICHELIN Power Rain は、前後ともにエクストラソフトとソフトコンパウンドが用意され、すべて左右対称の設計となっています。

ミシュランはシルバーストン・サーキットにおける2017年の走行を8月25日金曜日朝、この日2回行われるフリープラクティスの最初のセッションで開始します。土曜日にさらに2回のプラクティスが行われた後、午後には重要な公式予選が実施され、ここで日曜日のレースのグリッドポジションが決定されます。他のほとんどのグランプリでは決勝レースのスタート時刻は現地時間14時00分ですが、イギリス・グランプリのスケジュールは他とは異なり、8月27日日曜日、現地時間15時30分(日本時間23時30分)に20周の決勝レースがスタートします。

シルバーストンではこれに先立ち、エンターテイメントが催されます。「Two Wheels For Life」への賛助のため、伝統ある「Day of Champions」が、8月24日木曜日に行われます。この素晴らしいオークションイベントは、イギリス・グランプリに不可欠な募金活動で、全ライダーが心からの支援を行っています。ミシュランも、全ライダーがサインするレプリカのレースタイヤを寄付することでこのイベントに参加します。このタイヤはステージ上で行われるチャリティオークションにかけられます。イベントの詳細は www.twowheelsforlife.org.uk にてご確認ください。

ミシュラン・モータースポーツ 2 輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「シルバーストンは選手権の中でも最も高速コースのひとつであり、ライダーたちがMotoGPマシンのポテンシャルをフルに引き出す機会を提供する数少ないコースのひとつでもあります。また、10の右コーナーと8つの左コーナーによって非常にテクニカルなコースともなっており、タイヤへの要求は厳しく、うまく周回するには大きな集中力を必要とします。また、シルバーストンは非常にオープンで、高低差が少ないため、風による影響が問題となる場合があり、これによって路面温度がかなり低くなることがあります。そしていつものことながら、私たちはイングランドの変わりやすい天候という脅威を抱えています。また一年のこの時期のシルバーストンは非常に暑くなることでも知られているため、あらゆる事態に備えなければなりません。私たちは私たちのタイヤが、このコースのレイアウト、そしてアスファルトに理想的に合っていると信じていますし、アメリカGP以来となる海外戦を楽しみにしています」

<ミシュランタイヤ プレスリリース>