さて、今シーズンも残すところあと4戦。日本から続く3連戦を終えると、後は一気に最終戦バレンシア〜バレンシアテストが始まり、2018年シーズンへと繋がっていきます。チャンピオンシップの行方に関しても、今週末のレース結果が大きな意味合いを持つことは間違いありません。雨の予報も相まって注目の1戦となることは間違いないでしょう。

ミシュラン、もてぎへ

2017年MotoGP™世界選手権は日本、オーストラリア、そしてマレーシアと続く海外3連戦を迎えます。ミシュランはその初戦となる「Motul Grand Prix of Japan」の開催サーキット、ツインリンクもてぎに向かいます。

ツインリンクもてぎは東京からクルマで約3時間の北関東、栃木県芳賀郡に位置しています。広大な森の中に、週末に開催されるMotoGPの舞台ともなるロードコース(全長4,801m)と、NASCAR、CARTとい
ったアメリカン・スタイルのモータースポーツが行われてきたオーバルコース(注)というふたつのレーシングコースを備えています。1997年にオープンし、1999年にMotoGPを初開催しました。同年は日本グランプリとして、次いで2000年から2003年までパシフィック・グランプリとして開催。2004年からは日本グランプリの開催サーキットとなり、現在に至っています。

緩やかな起伏のあるコースは6つの左コーナーと8つの右コーナーを数え、難しいブレーキングゾーンとハードな加速ゾーンが見られます。特に路面は摩耗を誘発しやすく、タイヤへのストレスが大きくかかるコースです。これらすべての要因(さらにこの時期のツインリンクもてぎに予想される低温が重なり)で、用意するタイヤにはすべてのライダーとマシンに最高のパフォーマンスを提供するため特別な注意が要求されます。MICHELIN Power Slicks はフロントに左右対称設計のソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドの 3 種類を用意。

一方、リアはコーナー数の多い右側をよりハードとした左右非対称設計とし、すべてのタイヤのコンパウンドはこのコースに合わせて特別に選択されたものとなります。10月の日本では雨となる可能性が常にあるため、MICHELIN Power Rain タイヤはフロントにソフトとミディアムを、リアにはエクストラソフトとソフト仕様を用意。すべてのタイヤは左右対称の設計としています。

シーズンも残すところ4戦となり、クライマックスに達していますが、最大100ポイントの獲得が可能な中で、タイトルを争うトップ5選手の差は56ポイント。選手権の行方は依然として予断を許さない状況で、最後まで僅差の争いが続きそうです。残り4戦となった選手権。その初戦の舞台はツインリンクもてぎです。10月13日金曜日に2回行われるフリープラクティスセッションから走行が開始されます。
土曜日にはレースのグリッドポジションを決める公式予選が行われ、決勝レースは日曜日に24周で争われます。そして24周で争われる決勝レースは10月15日日曜日、日本時間14時00分(CEST07 時 00 分、BST06 時 00 分、UTC05 時 00 分)にスタートします。

(注)オーバルコースは 2012 年 5 月まで使用され現在は閉鎖されています

ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「シーズンの終わりが、つまりタイトル争いが終りに近づいている今、私たちは一年の中でも最大の課題のひとつに取り組んでいます。海外3戦はロジスティックスの面で大きな作業を必要とします。私たちが供給するタイヤの70%以上を既に海上貨物で送っており、残りを空輸する予定です。どのようなコンディションになるか予測するのは決して容易なことではありませんし、特にオーストラリアではそうなのですが、私たちには昨年の経験がありますので、それによってほとんどのことには確実に対応できるよう備えています。そう、雪にでもならないかぎり!」

「3連戦の最初となる日本でのレースは、90度ターンなどのハードブレーキングゾーンがある、タイヤには極めて高いストレスがかかるコースで行われるので、私たちはそれに対応できるタイヤを、またツインリンクもてぎは午前中かなり寒くなることもあるため、優れたウォームアップ特性を備えたタイヤを用意しなければなりません。路面のグリップレベルは良好です。最高のレベルで性能を発揮すると確信しているタイヤを持ち込みますし、シーズンはじめからそうであるように、最高のショーをお見せできると私たちは確信しています」

<ミシュラン プレスリリース>

(Photo courtesy of michelin)