序盤の苦戦と後退

ポールポジションからスタートしたクアルタラロは、序盤2周で7番手まで順位を落とし、トップグループに食らいつけずに後退。5周目にはマーヴェリック・ビニャーレスに抜かれ、翌周にはアレックス・マルケスの転倒を経てフェルミン・アルデゲルにも交わされた。さらに、目の前で転倒したアルデゲルを避けるためにコースオフを強いられ、13番手まで順位を落とす苦しい展開となった。しかしその後粘り強い追い上げで10位完走となった。

何かが足りなかった

「スタートはそこまで悪くなかったですが、他のライダーたちが非常に良いスタートを切っていました。最初の数周は自分たちにとって非常に厳しく、グリップが全くありませんでした。何かが足りていなかったと思います。フェルミンが目の前で転倒した時、自分は芝生に逃げて、8秒か9秒はロスしました。あれは本当にギリギリの場面でした。ああいう状況ではどう動くべきか分からないものです。バイクとフェルミンがこちらに向かってくる中で、スロットルを開けて芝生に行きました。その後は他のライダーの後ろで走る時間が長く、抜くのが非常に難しかったです。今日、自分は特にレース後半、もっともっと速く走れたと思います。」