レッドブルKTMファクトリーレーシングのダニエル・サンダースが、ダカールラリー2026第9ステージを2位でフィニッシュし、再び総合首位に返り咲いた。ナビゲーションでのミスにより序盤で遅れを喫したものの、ボーナスタイムを有効に活用し、今大会終盤戦に向けて主導権を取り戻した。
第9ステージはワディ・アド・ダワシルを出発し、マラソン・リフュージュの仮設ビバークへ向かう砂主体のルート。高速なオフピステ、テクニカルなキャニオン、そして終盤の広大な砂丘地帯が連続し、ナビゲーション・耐久性・マシンマネジメントすべてが試された。
サンダースはステージ2番手スタートで、前を走るチームメイトのルシアーノ・ベナビデスを追う展開だったが、34km付近のロードブックでの難所により両者がミス。追走してきたライダーに時間を奪われる結果となった。それでも、その後は集団走行の中でリズムを調整し、マシンを労わりながら堅実に走行。ステージ2位でフィニッシュし、約5分のボーナスタイムを得て、総合首位に立った。






ダニエル・サンダース
「今日のステージは悪くなかったですが、序盤に時間を失ったのは正直悔しいです。ロードブックをチェックした時点で、地形が変化に富んでいて混乱しそうな感じがしていました。34km地点の注意すべき項目を見落としてしまい、ルシアーノが迷ってしまったことで、自分もその影響を受けてダストの中で走る羽目になりました。リッキーが合流してようやく状況を理解しましたが、すでにかなりのタイムを失っていました。その後は明日のステージに備えて、マシンを壊さないように走り切ることを優先しました。終盤の砂丘も荒れていましたが、全体的には悪くなかったです。明日はまた全力で攻めます。」
一方、先頭スタートだったベナビデスは、序盤のナビゲーションミスで大きくタイムを失いながらも、84km地点の35位から追い上げを見せ、最終的に9位でフィニッシュ。総合では3位に後退したが、ステージ10では後方からスタートできる利点を活かして再び巻き返しを狙う。
ルシアーノ・ベナビデス
「今日は自分にとってあまり良い日ではありませんでした。最初のナビゲーションでミスをしてしまい、その地点では自分が最初だったので誰も参考にできませんでした。ダニエルも同じミスをしていましたし、正直ほとんどのライダーがそこで失敗していたと思います。修正した時にはすでに9分ほど失っていて、そこからはなんとかフィニッシュまで走りきることだけを考えていました。4人のグループでの走行は大変でしたが、明日は後方スタートなので、巻き返せるチャンスはあると思います。マシンの状態も良好で、リアタイヤに小さな傷がある程度なので問題ありません。」
また、エドガー・カネットはステージ序盤でリズム良くトップを走っていたが、給油前に発生したマシントラブルにより28位でゴール。特に158km地点まではタイムシートのトップに立つ走りを見せていただけに、悔しい展開となった。
エドガー・カネット
「本当にクレイジーなステージでした。序盤の感触は最高で、ナビゲーションも完璧にこなしていました。多くのライダーが迷っているのを見ましたが、自分は正しいルートを見つけてそのまま先頭集団に追いつきました。ただ、その時にラインから外れて岩に接触してしまい、タイヤとホイールにダメージを受けました。転倒はしませんでしたが、その後マシンに小さなトラブルが出て、給油前に少し時間を失いました。でも全体的には良い感触でしたし、明日に向けて切り替えています。」
明日のステージ10は、ビシャまでのマラソンステージ後半。序盤は100km以上の柔らかい砂丘が連続し、後半は高速なサンドトラックへと変化する。リエゾンは短めの47kmで、ビバーク到着後にチームとの再合流が可能となる。総合争いは僅差が続き、残りステージすべてが勝敗を左右する展開となっている。
ダカール2026は、さらなる波乱の可能性を孕みながら終盤戦へ突入する。KTM勢は戦略的柔軟性と安定感で再び総合首位を確保し、勝利への流れを引き寄せた。次なるステージではその勢いを維持できるかが鍵となる。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。







