
2026年MotoGP開幕戦PTグランプリ・オブ・タイランド決勝は波乱の展開となり、アプリリア・レーシングのマルコ・ベッツェッキが圧倒的な走りで優勝を飾った。2025年ポルトガル、バレンシアに続く3連勝を達成し、アプリリアにとってMotoGP史上初のハットトリックを成し遂げた。Tissotスプリント勝者のペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)は2位でフィニッシュ。これによりタイを終えて世界選手権ランキング首位に立った。3位にはトラックハウスMotoGPチームのラウル・フェルナンデスが入り、開幕戦でダブル表彰台を獲得した。
一方、ディフェンディングチャンピオンのマルク・マルケスは表彰台争いの最中、終盤にリアタイヤがパンク。無念のリタイアとなった。この結果、ドゥカティが誇ってきた日曜決勝での連続表彰台記録は88戦でストップ。2021年イギリスGP以来、ドゥカティ勢不在の表彰台となった。
ベッツェッキが完璧なスタート
ポールポジションから完璧なスタートを決めたベッツェッキがホールショットを奪取。マルク・マルケスが2番手につけたが、7コーナーでラウル・フェルナンデスがオーバーテイク。その後方ではホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)もマルケスに襲いかかり、序盤から激しい攻防が展開された。ベッツェッキは序盤からリズムを構築し、3周目終了時点でフェルナンデスに0.9秒差を築く。4周目には再びマルティンが仕掛け、マルケスは4番手へ後退。そこにアコスタも加わり、三つ巴の争いが激化した。
アコスタ、執念の追い上げ
12コーナーでアコスタがマルケスを攻略。さらにマルティンとの攻防を制し、10周目には3番手へ浮上する。だがベッツェッキとフェルナンデスとの差は広がっていた。終盤にかけてアコスタはフェルナンデスとの差を縮め、残り7周で1秒以内に接近。その背後にはマルク・マルケスが迫っていた。しかし縁石に乗り上げた直後にマルケスのリアタイヤがパンクし、そのまま戦列を離れた。さらにアレックス・マルケスが高速4コーナーで転倒。ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)もリアタイヤトラブルでリタイアとなり、上位争いは大きく様変わりした。
ベッツェッキが独走のままフィニッシュラインを通過。スプリントでのミスを完全に払拭し、3連勝を達成した。アコスタはまたしても決勝初優勝には届かなかったが、卓越した走りでランキング首位として次戦ブラジルへ向かう。肩の問題を抱えながら走ったフェルナンデスも見事な3位を獲得した。マルティンは4位でフィニッシュ。セパンテストを欠場し、2025年に苦しいシーズンを送った中で力強い開幕となった。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は終盤に速さを見せ5位。トップ6最後の座はファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)が確保した。
ブラッド・ビンダーは7位、8位はフランコ・モルビデリ。最終ラップ最終コーナーでフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)を逆転した。バニャイアは9位、10位はルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)。11位ヨハン・ザルコ、12位エネア・バスティアニーニ。ルーキーのジオゴ・モレイラはデビュー戦で13位入賞を果たした。ポイント圏内最後はモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスだった。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。







