日本GPのプレスカンファレンスから、ペトルッチ選手のコメントの抜粋です。今回のレースではエクストラソフトタイヤを履くというギャンブルを冒し、「初優勝出来るか?」と思ったとのことですが、常に問題である2人のライダーによって、その希望が絶たれてしまいました。残り3戦でどこまで存在感を発揮出来るかに注目しましょう。
ダニロ・ペトルッチ
「トップを走っている時は初優勝出来るかと考えていたんです。ただ、毎回問題が2つあって、これはいつもドヴィとマルクという2人の存在なんです。ただミサノとアッセンの表彰台よりも今回は嬉しいです。あの時は最終ラップに初優勝を逃しましたから。今回に関しては最終ラップで優勝を考えるのは不可能でした。今日はエクストラソフトを履くというギャンブルを冒したんです。」
「当初バイクは非常に良いフィーリングだったんですが、100%でプッシュしないようにしていました。その時点で後続と2秒以上の差がありました。ただ後半になってタイヤがスピンを初めてしまいました。特にストレートではスピンとスライドがひどくてスロットルを全開にすることが出来なかったんです。ドヴィとマルクは今日は本当に素晴らしいレースをしたと思います。最後の最後までプッシュしていて、後ろから彼らのバトルを見るのは楽しかったですね。この結果には満足しています。」
「正直素晴らしいシーズンになっていると思います。残念ながらノーポイントで終わったレースが多いのが残念です。優勝争いと関係ないところで転倒したり、バイクが故障したり、とにかく来年に向けて良い形で準備は出来ています。来年はもう少し良い形でチャンピオンシップ争いが出来るでしょう。現時点では今年のチャンピオンシップに満足しているんです。残りは3戦ですが自分も好きなトラックですから、良いレースにしたいと思います。」
「自分はフロントがロックするのが嫌なんです。これは自分がフロントにかなり荷重をかけて乗るからなんです。ですからフロントがロックしているというのは、自分にとっては問題なんです。データを見る限りではドヴィのほうがブレーキングが自分よりも強力なんですけど、彼のほうがフロントはロックしているんですよね。ただ、自分はこのフロントがロックするという感触が嫌いなんです。ですから、彼はこの部分で他のライダーと違いを生み出しているのかもしれません。今回ウェットでは自分はいつもより良い感触がありました。でもこのタイヤでは、タイヤのロックに関してはより注意して集中している必要がありますね。」
(Photo courtesy of michelin)