ミシュラン、セグウェイのダカール・ラリー挑戦をサポート 2028年に100%電動バイクで参戦

ミシュランとセグウェイは11月3日、技術およびスポーツ面でのパートナーシップを結んだと発表した。セグウェイは2028年のダカール・ラリーに、新開発の100%電動バイクで「セグウェイ・ダカール・ラリー・ファクトリーチーム」として参戦する予定で、ミシュランはチームの公式タイヤサプライヤー兼テクニカルパートナーを務める。契約は11月4日、イタリア・ミラノで開催中のEICMA 2026で調印式を行い、正式に締結される。

ミシュランのロゴ

両社の協力はレース用タイヤの供給にとどまらず、マシンの開発段階から始まる。電動パワートレインならではのトルク特性や重量、トラクション、エネルギーマネジメントがタイヤにかける負荷を分析し、ラリーレイド特有の要求をセグウェイの新型電動バイクの開発に反映させていく。

当初はミシュランが、開発の各段階に適したエンデューロ用・デザート用タイヤの選定を支援する。タイヤの使い方に加え、パンク対策品「ミシュラン ビブムース」の選定や装着、運用についても技術スタッフが助言する。ミシュラン・モータースポーツの専門スタッフとセグウェイのエンジニアによる合同の技術ワークショップやトレーニングも行われる予定だ。

開発を通じて、ラリーレイドに近い条件でのデータを収集し、マシンの最終仕様に合わせたタイヤの最適化につなげる。両社は共同でテストプログラムを組み、電動バイクの特性や使われ方に合わせてタイヤを段階的に仕上げていくという。

ダカール・ラリーは長い走行距離や変化し続ける路面、極端な気温、マシンへの大きな負荷が特徴で、電動バイクでの参戦では航続距離やエネルギーマネジメント、長いステージを通したパフォーマンスの維持が課題になる。ミシュランは1983年からダカール・ラリーに参戦し、これまでに40勝を挙げている。

シリアク・エシュヴァン(ミシュラン オフロードタイヤ・マーケティングディレクター)

「パイオニア精神を大切にするミシュランとして、セグウェイ・ダカール・ラリー・ファクトリーチームの非常に意欲的なプロジェクトをサポートできることをうれしく思います。100%電動のバイクでダカール・ラリーに挑むのは、技術的にとても刺激的な挑戦で、開発作業に取り入れなければならない新しい要素が出てきます。私たちの役割はタイヤの供給だけにとどまりません。プロジェクトの初期段階からセグウェイのエンジニアと一緒に取り組み、ラリーレイドで培ったノウハウを共有して、新しいバイクの開発に貢献していきます。ダカール・ラリーは、パートナーとの緊密な協力を通じて技術の限界を押し広げるための、またとない試験の場です」

今回のダカールに向けた契約は、二輪分野でのミシュランとセグウェイの幅広い協力関係の一環と位置づけられている。両社はモータースポーツを開発と技術革新を進める場として活用していく考えだ。