2019年シーズンのシートについて、まだ未確定が多いサテライトチームの状況です。テック3・KTM、LCRホンダ、Pramac Racingはライダーラインナップは決定していますが、その他のサテライトチームに関しては未確定要素が多い状況です。なお、サテライトチーム最大の関心事はペトロナス・ヤマハの実現とペドロサの移籍でしょう。今週末のオランダGPにおいてこのビッグニュースが発表されるのか注目です。

テック3・KTM

来年からKTMのファクトリーマシンを使用することになるテック3は、ハフィズ・シャーリン、ミゲル・オリヴェイラというラインナップとなります。型落ちではない最新型のファクトリーマシンを使用するというのはエルヴェ・ポンシャラルにとって悲願であり、選手達にとっても大きなモチベーションとなるでしょう。現在ベストルーキーを争っているハフィズ・シャーリンにとってはMotoGP参戦2年目にして大きなマシン変更となり、ミゲル・オリヴェイラの活躍も期待されます。

 

LCRホンダ

来年も今年と同様のラインナップとなり、カル・クラッチロー、中上 貴晶の2人体勢での参戦となります。なお、カル・クラッチローは2018年シーズンにアルゼンチンGPにおいて優勝を達成しています。来年の中上の活躍にも期待したいところです。

 

Pramac Racing

ダニロ・ペトルッチがDucatiファクトリーへ移籍したことを受け、来年はジャック・ミラーがエースライダーとなりGP19を使用。なお、チームメイトはMoto2から昇格するフランセスコ・バグナイアでGP18を使用します。ミラーは今年Ducatiで素晴らしいシーズンを送っており、来年以降の活躍も期待されます。既に高いレベルのバイクとなっているGP18でのバグナイアの活躍にも注目です。

 

ペトロナス・ヤマハ

恐らく実現は確定的だろうと言われているのが、マレーシア国営企業ペトロナス(PETRONAS)とヤマハが組んで生まれるサテライトチームのペトロナス(PETRONAS)ヤマハです。ライダーラインナップはエースライダーにダニ・ペドロサ、そしてチームメイトはVR46出身のフランコ・モルビデッリだろうと言われています。

 

Avintia Racing

来年の体勢について不明となっているうちの1チームがAvintia Racingです。現状はティト・ラバト、ザビエル・シメオンというラインナップですが、来年の体勢については確定していません。

 

アンヘル・ニエト・チーム

同様に来年のライダーラインナップが確定していないアンヘル・ニエト・チーム。ペトロナス・ヤマハにその参戦枠を明け渡す可能性が指摘されています。現状はアルヴァロ・バウティスタ、カレル・アブラハムというチーム体勢ですが、バウティスタはともかくアブラハムの継続は難しいのではないでしょうか。

 

Marc VDS

チーム内紛からMotoGP撤退の可能性が噂されているMarc VDSもペトロナス・ヤマハにその参戦枠を明け渡す可能性が指摘されています。また、チーム監督だったミハエル・バルトレミーがチームを離れて、ペトロナス・ヤマハのチーム監督に就任するという噂もあります。現状ルーキーとして良い結果が残せていないトーマス・ルティはどこにいくのでしょうか?

(Photo courtesy of michelin, Marc VDS, Pramac)