Honda Endurance Racingのランディ・ド・プニエ、セバスチャン・ギンバート、ヨニー・エルナンデスは、素晴らしい走りでル・マン24時間耐久レースにおいて2位表彰台を獲得。優勝は残り3分になって決定されるという緊迫したものだった。
Honda Endurance Racingはレースの序盤をリード、テールライトが消えるとい問題が発生し、これの修理のためにピットイン。これによって3分以上を失った。
チームがトラックに戻った時の順位は11位、3名のライダーはすぐに表彰台圏内までバイクを進めリーダーに接近した。ド・プニエの転倒があったもののチームは良い位置で走行。ド・プニエに怪我はなく、バイクも無傷だったため、バイクの修復の必要なくチームはレースを続行。
夜間走行でチームはド・プニエに頼り、ド・プニエは朝7時を回ったタイミングでファステストラップとなる1’36.819を記録。チームは引き続き最速タイムを記録し、転倒や修理で失った4分近くのタイムを取り戻していく。午前中の段階でゼッケン111のファイアーブレードは、優勝圏内の位置を走行。
最終ステージになると、レースは近年の耐久レースで稀にみるほどの接近戦となる。この中でHonda Endurance RacingはSRCカワサキに続いて2位を獲得した。Honda Endurance Racingは最後になって燃料給油が必要となり、表彰台トップの座を譲ったのだった。完全に新しいクルー、Honda CBR1000RR Fireblade SP2でのチャレンジとなったこのレースでの2位は、チームにとって素晴らしい結果となった。
チャンピオンチームのF.C.C. TSR Honda Franceにとっては厳しい週末となり、序盤の転倒でチームは順位を大きく後退させた。バイクは記録を破るほどのスピードで修復されたが、その後にブレーキシステムの全交換が必要となった。さらに他のバイクとの接触でバイクが路面を滑走したことによってエンジンカバーを破損。
チームはエンジンに空いた穴だけでなく内部のパーツ交換も行い、トータルで失った時間は2時間となった。既にポイント獲得の道は途絶えていたが、チームは耐久レースの精神に則りバイクを懸命に修復。トラックに送り出し、34位を獲得した。
(Source: Honda)
(Photo courtesy of Honda)