シルバーストーンでファビオ・クアルタラロの転倒に巻き込まれてドヴィツィオーゾは、78ポイントに広がったマルケスとの差に関しては意識をせずに、今まで同様チャンピオンシップを諦めずに戦うと語る。不完全燃焼に終わったシルバーストーンの挽回が出来るか。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「シルバーストーンは皆にとってタイヤの温存で難しいレースになると思いました。自分も調子は良くて表彰台を狙えると思っていたんです。レースでは激しい転倒もありましたが、ここでテストをすることが非常に重要でした。フィーリングは良くありませんでしたけど、とにかくある程度周回をすることが必要だったんです。今回はしっかりと体も回復しており、モトクロストレーニングも少し行っています。」

「昨年は素晴らしい週末でしたが今年はライバルが強力です。昨年とは状況が異なるでしょう。テストでは多くの選手が素晴らしいペースでしたが、レースにおいてはコンディションは少し異なっていくと思います。テスト時点では昨年とグリップが異なっていました。ですから今回グリップがどうなっていくか注意が必要でしょう。

「マルクとの78ポイント差は確かに大きいですが、それを取り返そうと意識を集中すると余計に大きく感じてしまうものです。78ポイントという数字のみ意識するほうがいいでしょう。ですからチャンピオンシップを諦めてアプローチを変える必要もありません。自分達もあるレースではスピードがあり、あるレースではスピードがないとう状況ですから、そうした状況を改善する必要があるでしょう。」

「シルバーストーンでは転倒直後は普通だったんですが、その後一時的に記憶がなくなってしまい、転倒の原因が自分でないと知って頭にきましたね。リンスのリアが滑ったことで後ろにいたクアルタラロがびっくりして、スロットルを閉じたんでしょう。皆が新品のハードリアを履いていましたから、スタート直後のターン1でプッシュ出来るほど温まっているわけはないんです。そこで彼はハイサイドを起こし、近くにいた自分は避けることが出来ませんでした。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)