偉業を達成したジョナサン・レイ。自らも今回タイトルを獲得出来るとは思っていなかったということで、アルゼンチン、カタールを残してチャンピオンシップ優勝を果たした。今年はバウティスタという強力なライバルに苦しめられたが、抜群の安定感を発揮したレイは、Ducatiで活躍した”キング” カール・フォガティを抜いて、WSBKで5回という歴代最多タイトルを獲得したライダーとなった。

ジョナサン・レイ

「とにかく最高にハッピーです。本当に大きな挑戦でしたが成し遂げることが出来ました。シーズン前半は本当にタフで負けっぱなしでしたね。ただメンタル面でこの挑戦を受け入れ、チームとしてトラック内外で作業を進めてきました。チームと共に毎週末チャンスを求めてレースに挑んできました。今年は多くのチャンスがあったと思いますし、多くのレースで優勝をしてきました。」

「今年は4戦を終えた段階でタイトルを取れると言われていても信じられなかったでしょう。昨日のレースは混沌としていて、今日のレースをナーバスに迎えることになりました。ポイントが一体どうなっているのかわからなかったんですよ。今週末のターゲットはとにかくトライして、現実的な目標としてはアルゼンチンでタイトルを決めることでした。それでカタールにプレッシャーを感じずに向かうことが出来ると思っていたんです。でも今日はまた別のチャンスが巡ってきて、昨日よりバイクの感触も良かったんです。」

「気温も上がってレースペースはそこまで高くありませんでしたので、バイクをコントロール出来ました。そうする中でマイケルと戦いながらチャンスが巡ってきたんです。彼は自分のバイクが強いところで苦戦しており、彼が強いところで自分は苦戦していました。彼の後ろで彼の走りを理解し、それでアタックをしかけました。」

カワサキには感謝してもしきれません。チーム、スポンサー、そして家族、友人、そして自分を応援してくれた皆に感謝します。こうして称賛を受けるのは自分ですが、これはチームで勝ち取った勝利で、その真ん中にいることが出来たのは最高に幸せなことです。

(Source: KRT)

(Photo courtesy of KRT)