ロッシもマルケスの今シーズンに関してほぼ完璧なシーズンと太鼓判を押している。オースティンでの転倒を除けば、全てのレースで優勝、もしくは2位でレースを終えており、今まで苦手なトラックとしてきたトラックでも最後まで優勝争いをしている。1人異次元の走りをしているマルケスは今週末でタイトル獲得の可能性が高いが、それはそれとして、今シーズンの残り全てで表彰台獲得を狙っていくとする。
マルク・マルケス
「まずはいつも通りのアプローチで行きますが、良い週末になればタイトル獲得の可能性があることは理解しています。でも、もてぎ、オーストラリア、マレーシア、バレンシアとチャンスがあるわけですからね。いつもと同じく始めから終わりまでプッシュしていくマルケススタイルは変わりません。重要なのは日曜に向けてしっかりと準備をしていくことでしょう。ドヴィツィオーゾは速いですし、ヤマハも戦力が増していますので目標は日曜に優勝を狙うことですね。」
「タイはレイアウトは簡単に思えますが、色々と調整が必要です。昨年は自分も良い走りが出来ていますが、2つのストレートで苦戦しました。今年はエンジンパワーが上がっていますので異なる形になると思いますが、別の部分で苦戦はするでしょう。金曜からしっかりと作業を進めていきます。とは言え、雨の可能性があるので、あらゆるコンディションに対応出来るようにしたいと思います。」
「WSBKは見ていますしジョナサン・レイの優勝も知っています。しかし全く別の選手権ですから、自分が仮にあの場所で走ったとして何が出来るかはわかりません。2014年と今を比較すると、2014年のほうが結果としては優勝しているわけですが、今はカテゴリーのレベルが異なっています。」
「今の戦略としてはアタック出来るところでアタックして、守りに入るところでは守りに入るというものです。ここでタイトルを獲得出来ないかもしれませんが、シーズン残り全てで表彰台を獲得することが目標なんです。」
「ファビオに関してはMotoGPクラス最年少でありながら、このクラス最速の1人ですね。これで経験を積んで行けば、コンスタントに結果が出てくると思います。来年間違いなくタイトル争いの候補になるでしょう。」
「今シーズンは完璧とは言えませんが、オースティンを除けば非常に満足しています。バイクもチームも良い働きが出来ていると思います。自分も今までより自分の弱点、そして苦手なトラックで集中して走っています。苦戦するトラックで2位とは言え、4秒、5秒離されているわけではなく、1位との差が0.1秒などで、苦手なコースでも最終コーナーまでバトルが出来ているんです。来年も同じことが出来るかわかりませんが、バイク、そしてチームを磨き上げていきます。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)