フィリップアイランドでの雪辱を最高の形で果たしたビニャーレス。練習相応から素晴らしいペースを発揮し、トップに立てれば優勝のチャンスはあると最初から思っていたようだ。今までの課題であった予選、そしてスタートから1周目、序盤のペースをしっかりと改善し収めた優勝だけに、喜びもひとしおだろう。
マーべリック・ビニャーレス
「フィリップアイランドでは勝利を手にしながら最後にミスをしてしまいました。ここでは最初から素晴らしいリズムで走行することが出来て、新品、ユーズドタイヤ両方で良い走行が出来ていましたし、タイムアタックの内容も良かったですね。ですから今回はトップに立つことが出来れば、プッシュしてギャップを作ることが出来ると思っていました。過去4〜5戦で1周目のリズムの改善作業をチームと共に進めてきたので、チームの頑張りにも感謝したいと思います。」
「マルケスが追いついてくるのがわかって”またか”と思ったんですが、今回は自分のほうに余裕がありましたので、マルクが追いついてきても大丈夫だと思っていました。ようやく良い形でスタートができてプッシュを続け優勝することができました。ヤマハそして常に支えてくれた人たちに感謝をしたいと思います。」
「自分より速いヤマハがいるとなるとその走りを参考にできるものですが、ファビオは1周のタイムが非常に早いので、いろいろなトラックでその走りが参考になります。やってきた作業としては基本的には同じでバイクをよりよく理解すること、どうやってプッシュするかを理解すること、そしてバイクといかに一体になって走るかという作業を続けてきたんです。」
「スタートや序盤の走りが改善しているのは、次々に登場する新しいパーツをひたすら試すのではなく、同じ状態のバイクを維持して、そのバイクをしっかりと理解することに時間をかけてきたからです。」
「マレーシアでレースする場合、練習走行や、予選よりは気温が下がることが通常です。昨日曇りだったので気温は低く、今日は代わりに気温が上がりました。そのせいでグリップが非常に低下していたんですが、その中でもバイクは非常に良い形で機能してくれました。」
「レースでは今まで0.5秒、0.6秒で負けていることが多くて、非常にフラストレーションが溜まりました。全て1周目にタイムを失っているからなんです。プレシーズンの課題の1つはスタートと序盤のペースであることは間違いありません。今までと同じ形で作業を続けてきて結果が出ていますから、これからも同じ形で作業を続けていきます。どうすればバイクを速く走らせることが出来るかはわかっていますからね。」
(Source: yamaha-racing)
(Photo courtesy of michelin)