今年からレプソル・ホンダでMotoGPクラスに参戦するアレックス・マルケスが、レプソル・ホンダカラーを着ることについて大きな名誉であると語っている。弟ということで、兄、マルク・マルケスとの比較は避けられないが、現在のMotoGPクラスの中でも次元が違う速さで走るマルクから良い部分を吸収しながら、自分のペースで成長することが必要だ。

レプソル・ホンダカラーを着るということは大きな名誉

アレックス・マルケス

「自分にとって夢が実現したということですね。自分にとってレプソル・ホンダカラーのシャツを着るのはとても大きな栄誉です。MotoGPクラスにレプソル・ホンダチームで参戦出来ることが本当に嬉しいんです。マルクがレプソルで走っている姿は長らく見てきましたが、自分にとっては全く初めてですから特別なことです。」

レプソル・ホンダチームでルーキーシーズンを迎えるのは夢だった

「ファクトリーチームで走るというのは、全てのルーキーにとっての夢でしょう。Moto2でタイトルを獲得した後に望むのはファクトリーライダーになることですが、自分の場合はこの夢が叶いました。MotoGPパドックで最も歴史あるレプソル・ホンダチームでファクトリーライダーになれるというのは素晴らしい名誉です。素晴らしい挑戦だと思いますが、最初からこういった挑戦をしたいと思ってきました。」

ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得が目標

ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得することが1つ目のゴールです。順位などの目標を設定するよりは、今はバイクを理解すること、フィーリングを得て、よりバイクに自信を感じることが出来るようにしたいと思っています。開幕戦カタールのレース前には、現実的な自分達の位置がわかるようになると思いますし、開幕戦でどのようなレースが出来るかがわかるでしょう。」
アレックス・マルケス

レプソル・ホンダガレージで過ごすのは落ち着かなかった

「本当に特別でした。レザースーツを着た時にそわそわして落ち着かない気持ちでしたし、初めてチームを見て、これが自分のチームなんだと思うと素晴らしい気分でした。2台のバイクが用意されており特別な気持ちが続きました。マレーシアでは全てがより洗練された状態で挑むことが出来るでしょう。もっとリラックス出来るでしょうが、ヘレステストでもチームがしっかりと支えてくれました。」
アレックス・マルケス

背の高さは強みにも弱みにもなる

背が高いということは、体を動かしてボディーウェイトをいろんな使い方をするということでメリットもあります。雨の中では強みとなる可能性もあるでしょうが、これが不利になることもあるでしょう。しかしこれは付き合って行かなくては行けない問題ですし、自分が得意とするところで強みを発揮したいと思います。自分が不利なところで失う時間は最小限にしたいですね。」

ホンダで再び走ることが出来るのは嬉しい

「キャリアをスタートした時はこういった最高の夢のような状況が起こるかもしれないと夢見るものですが、実現は難しいですよね。長い間トレーニングを重ね、レースをし、ライダーのキャリアの中ではいろいろなことが起きます。レプソルとはスペイン選手権で共に戦い、2012年に優勝しました。」
アレックス・マルケス
「2014年にホンダのMoto3、HRCと共に作業を開始しました。ファクトリーが全面的にサポートしてくれる中、プロジェクト1年目にタイトルを獲得出来ました。こうしたキャリアの後にホンダで再び走ることが出来るのは嬉しいことで、ホンダファクトリーとレプソルの素晴らしいスタッフと再び仕事をすることが出来ます。

マルクと他のホンダライダーから学習したい

「特別な出来事ですし特別な1年になります。ですが、なるべくニュートラルに捉える必要があるでしょう。兄弟ではありますが、チームの中ではプロである必要があります。それぞれにチームがありますから、それぞれのやり方で作業を進める必要があります。」

6度のMotoGPチャンピオンが同じガレージにいるのは大きなアドバンテージです。彼のデータを参考に出来ますし、ホンダのマシンをどうやって乗るのかを理解することが出来るでしょうし、その秘訣を見つけるのに役立つかもしれません。マルクと他のホンダライダーのデータを参考にして、出来る限り多くを学びたいですね。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of HRC, michelin)