ジョアン・ミルはチーム・スズキエクスター(Team SUZUKI ECSTAR)と2021年-2022年の契約を更新した。実際には他メーカーからもオファーが来ていたが、移籍してから1年間の学習時間の無駄を考えると、一刻も早くスズキで戦闘力を発揮出来るようにしたほうが良いと判断したと語る。
同じく2019年にMotoGPデビューを果たした21歳のファビオ・クアルタラロは、ペトロナス・ヤマハ・SRTで破竹の勢いで成長している。同年代のファビオ・クアルタラロを横目で見ながら、怪我にも泣かされたミルにとって、MotoGPクラスで無駄に過ごす時間は1瞬たりとも無いということだろう。
スズキ以外のメーカーからのオファーもあった
ジョアン・ミル
「スズキと契約が出来たことが非常に嬉しいです。色々と理由はありますが、一番の理由は2年間ではMotoGPクラスでは何も出来ないからです。Moto2から1年でMotoGPに昇格したのもありますし、2019年は自分にとって学習の年、その翌年1年でポテンシャルをフルに発揮するというのは、あまりにも時間が短すぎます。ポテンシャルをフルに発揮するためにさらに時間が必要と考えていたんです。」
「2021年からの2年間は、他のメーカーからのオファーもありました。ただ他のメーカーのことは話したくありません。スズキに残ることをずっと考えていましたし、スズキでの仕事はまだ終わっていないんです。1年間学習に必要で、翌年からプッシュ出来ると考えると、他のメーカーに移籍するとなると、また1から新しいバイクの学習になってしまいます。」
「また1年間学習して、翌年からポテンシャルを発揮するような、悠長なことをやっている時間は自分にはありません。スズキで走り続け、競争力を磨き、出来る限り速くレースで勝てるようになりたいと思います。」
(Source: suzuki-racing)
(Photo courtesy of michelin)