パイクスピークでバイクを禁止するのは短絡的

アメリカのパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムにおいて、”キング・オブ・ザ・マウンテン”の称号で知られたカーリン・ダンが、デビュー前のDucatiストリートファイターV4で事故死したことがきっかけで、2020年のパイクスピークのバイク部門中止が決定している。

2020年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは8月に開催予定だが、あくまでもバイクを除いた形でのレースとなる。しかし、これに対して異を唱えているのが、カーリンの母であるロミーだ。

カーリンの母 ロミー

単純にバイクの出場を禁止するのは短絡的な手段だと思います。ネットやエアーフェンスを設置したとしても、そこに叩きつけられるだけで彼は助からなかったでしょうが、最も困難なチャレンジはバイクのレースを復活させることです。

公道レースの聖地と言えるマン島では、毎年のようにライダーが事故死しており、例年1月に開催されるそダカール・ラリーも、ライダーの事故死が原因でレースが中止になることはない。公道レースが危険なものであることは当たり前のことで、その中でいかにイベントを継続出来るかがオーガナイザーの力の見せ所だろう。

(Photo courtesy of Ducati)