水曜日のテスト走行で転倒したダニーロ・ペトルッチは、転倒による体の痛みもさることながら、サイドグリップが向上したミシュランの新しいリアタイヤに苦戦している。ヤマハ、スズキにとっては歓迎すべきタイヤ特性ながら、アンダーステア気味のデスモセディチにとっては、コーナーエントリーのブレーキングスライドを発生させられないことには走りの組み立てが難しいようだ。
ダニーロ・ペトルッチ

新しいリアタイヤではスライドが出来ない

ダニーロ・ペトルッチ

「Ducatiそして自分のライディングにとって、バイクを曲げるためにはコーナーエントリーで少しリアがスライドしたほうがいいんです。しかし新しいミシュランのタイヤではそれが難しいんですよ。この新しいタイヤはストレートでは問題ないんですが、バイクを少し寝かせたところから高いグリップを発揮してスライドが出来ないんです。」

「リアタイヤがスライドすることでバイクの旋回にも役立つと同時に、フロントを押し出す力を逃してくれるんですよ。この問題は既に気づいており、解決が出来ていると思っていました。しかし問題は残っておりバイクをスライドさせることが出来ないんです。」

「リアのスライドが出来なのでバイクを旋回させるのが難しくなっています。ブレーキを長時間かける必要が出てきて、フロントに荷重は強くかかるものの、リアがフロントをプッシュしているので、ブレーキをリリース出来る安心感が感じられないんです。」

「バイクの車高を変えることで解決しようとしていて、悪くはないものの解決に至っていません。バイクがリーンしている時にスライドが発生するようエンジンブレーキの調整をしていますが、完璧ではありませんね。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)