着実に体力とタイヤを温存しながらレースの行方を見守っていたドヴィツィオーゾは、開幕前に鎖骨を骨折しながらも3位を獲得。リアタイヤを望んだ形で使えないことで理想的なレースが出来ていないようだ。
ドヴィツィオーゾ

疲れて喜ぶ気力がない

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

3位獲得は嬉しいですね。疲れすぎて喜ぶエネルギーがありません。バイクに乗るのが本当に大変なコンディションでした。周りのペースが落ちてきたのがチャンスとなりました。鎖骨を開幕2週間前に骨折して迎えたレースでしたが、さほど問題になりませんでしたね。チームにとにかく感謝したいと思います。

マレーシアやタイよりもタフなレースでした。これはDucatiが新しいリアタイヤに適応しきれていないことも原因でしょう。スピードも発揮出来ず何度か諦めそうになりました。それにまだ望むようなライディングが出来ていませんから、プッシュする安心感は得られていません。」
ドヴィツィオーゾ
ウォームアップではチームがフロントのフィーリングを改善してくれ、これが前進するのに役立ってくれました。タイヤに関しては使用している環境、タイヤの性格も違いますが、状況は昨年に良く似ています。」

「タイヤを温存しようとする戦略であれば強さは増していくでしょう。ただ最速のライダー達と戦うための戦略を立てられるだけの純粋なスピードが不足しています。スピードがあれば作業内容も自ずと変わっていくんです。スピードが不足していると他のライダーの後追いをせざるを得ませんが、そうするとバイクやタイヤの温度がどんどん上がってしまうんですよ。」
ドヴィツィオーゾ
「マルクがフロントタイヤに苦戦しているのはわかりました。RC213Vは常にフロントに荷重を与え続けないといけませんから。彼の転倒はリアが摩耗しすぎていたことによるものでしょう。それで滑り出して一気にハイサイドになってしまったんだと思います。

「来週のレースは多くのインプットを元にバイクを作り上げることが可能です。それにタイヤの消耗の特性もわかっています。もし今日よりもペースが速い状態で走行出来るであれば。違いを生み出せるでしょう。」
ドヴィツィオーゾ
(Source: Ducati)

(Photo courtesy of Ducati)