初表彰台を獲得したフランコ・モルビデッリは、序盤に自分のペースで逃げ切りを図ったものの、後半にグリップの低下に苦戦。ブラッド・ビンダーについていくことは出来なかった。昨年ファビオ・クアルタラロに負け続けた悔しさをバネにトレーニングを重ねたと語り、今回の結果は恩師バレンティーノ・ロッシのおかげだという。
フランコ・モルビデッリ

とにかく完走したいと思っていた

フランコ・モルビデッリ

「今日の結果は嬉しいですね。ビンダーも物凄い走りでした。序盤は自分のペースで走行してタイヤを温存しようと思っていました。出来る限りのことはしたんですが、11周くらいからタイヤに苦戦し、残り5周でさらにグリップが落ちました。とにかく完走したいと思っていました。

フランコ・モルビデッリ

ロックダウン中にトレーニングを重ねてきた

昨年は厳しいシーズンで、もっと速く走れるとわかったいたものの、それを結果にすることが出来ずファビオ・クアルタラロが注目を集めていました。今年は昨年のような形で負け続けるのは絶対に嫌だと思い、ハードにトレーニングを重ねてきました。これが効果を発揮したんだと思います。」

「自分はレースに出会ってから真面目な人間になりましたけど、家にいる時は時にブラジル人の側面が顔を出します。しかし、今回のロックダウン中は、パーティーを減らしてトレーニングを増やそうと誓っていました。」

テストの段階から手応えを感じていましたし、開幕戦、続く第2戦も調子は良かったです。ヘレスで迎えた第2戦は、スタートさえ良ければさらに上位を狙えると思っていました。今回は良いスタートが出来ましたし、今週末を通じて良い走行が出来ていました。全体的に向上していると思いますね。」
フランコ・モルビデッリ

今回の結果はバレンティーノのおかげ

今自分がこの場所にいるのはバレンティーノのおかげです。彼が無名時代の自分に目をつけて、ここまで育ててくれました。彼は今はライバルというのは不思議な感じですが、彼は自分にとっておじさんのような、兄のような人物です。今回もレースが終わった後に、彼とアカデミーの皆と喜びを分かちあいたかったんです。」

「今はまだ3戦目ですからチャンピオンシップは考える段階にありません。ヘレスはポジティブなレースが出来ませんでしたが、この先も表彰台を獲得したいですね。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)