BMWモトラッドは2018年終わりからパフォーマンスパーツを装着したMモデルをリリースしてきたが、今回新たにS1000RRベースのBMW M1000RRが登場した。シフトカムテクノロジーにより可変バルブタイミングを実現し、エンジン出力は212馬力で装備重量は192kg、サスペンションとエアロダイナミクスはサーキット専用に特化。S1000RRベースのエンジンはピークパワーと最高速度を向上させている。

ウイングレットを装備した事が大きな目玉で、さらにハイスクリーンを装備しエアロダイナミクスを向上させている。BMWによるとウイングレットは加速時にさらなる設置感を実現するもので、度重なる風洞実験によって生み出された。

加速時にウイングレットがダウンフォースを発生、フロントホイールへの荷重が増すことでウイリーの抑制に繋がり、電子制御(ウイリーコントロール)の介入を減らすことが可能となる。バイクを効率よく加速させることにパワーを使うことが出来るだけでなく、コーナリング時、ブレーキング時のダウンフォース向上で、安定感も向上する。


シャーシもレーストラック専用にジオメトリーが変更されており、スイングアームのピボットの可変幅が広げられている。シャーシは完全にレーストラック専用に設計されているが、BMWによると一般道の走行も可能なようには出来ているようだ。

ブレーキキャリパーはFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)からのダイレクトなフィードバックによって開発されたMブレーキで、バイクで搭載されるのは始めてだ。優れた対フェード性とコントロール性を持ち、ブルーアルマイト処理が施されている。搭載されているホイールはカーボン製となる。

(Source: BMW)

(Photo courtesy of BMW)

knbn

This website uses cookies.